長年積み重ねてきた業界をリードする塗装技術があったからこそ、マシーングレープレミアムメタリックを実現することができました。

マシーングレープレミアムメタリックは、鉄の質感を塗装で表現しようという試みから生まれた色です。

岡本
「マシーングレープレミアムメタリックは、鉄の質感を塗装で表現しようという試みから生まれた色です。ここで私がこだわったのは、“面で輝く光”と“深みのある影”のコントラストでした。従来のメタリック塗装は粒状感がありキラキラ輝くカラーですが、マシーングレープレミアムメタリックは、光と影とのコントラストがクッキリと際立ち、魂動デザインの造形を生かす緻密な質感でなくてはならない」。

山根
「マツダは1990年代の「ハイレフコート」、2000年代の「スリーウエットオン塗装」、2010年代の「アクアテック塗装」など、業界のさきがけとなるさまざまな塗装技術を実現してきました。マシーングレープレミアムメタリックも、そうした技術と経験がベースにあって、初めて実現できた色ですね。
説明してしまうと簡単なようですが、従来の塗料や塗装技術では実現できない色ですから、やはり開発には苦労しました。とくに”瑞々しい鉄の質感”に“瑞々しい艶感”を付加するという、岡本の抽象的な漠然とした表現をどう解釈したらいいのか悩みましたね。無機質な鉄が瑞々しい?いったいどういうことだと。しかし、深く話し合っていくうちに、表面の滑らかさのことなのかなあと思い当たりました。そこで、磨かれた鉄の表面構造を徹底的に調べ、鉄の質感はどこから生まれるのかを分析しました。そこで得られた金属表面の平滑性をアルミフレークの平滑な並びで、凸凹をアルミフレークの段差に置き換えたんです。そうすることで、磨かれた鉄だけが持つ凄味のある質感を、塗装上で表現することが可能になりました」。

実際の金属を磨き上げ、質感を共有することで、本物を追及。

実際の金属を磨き上げ、質感を共有することで、本物を追及。

岡本
「鉄の質感を自ら理解するため、デザインの板金職場の廃材置き場から、鉄の板とアルミの板を見つけ拾って磨いてもらい、鉄の持つ表情を理解しました。一方、生産チームでは、最も金属質感に見える表面処理を追求するため、金属加工技術には定評がある燕三条で磨きの試作をお願いしに金属板を送り、どの程度磨いたときが目指す質感にもっとも近いか、などの実証も行いました。そうした実際の本物質感の現物を互いに共有しながら、議論を重ねてきたのです。

それまでは、設計にしても生産技術にしても、デザイナーはイメージばかりが先行して量産技術の事はわかっていないと感じていたのだと思います。しかし、こうして互いに領域を超えチームで進めることで、デザイナーである私は光学特性や量産技術を深く学ぶことができ、またエンジニアはデザインの求める深い価値を理解することが双方でできたんですね。すると、いままでの開発現場にはなかった、一緒の絆のようなものが生まれてきた。これはマツダにとって素晴らしい財産だと思うんです」。

山根
「それぞれの部門が専門知識を持ち寄っただけでは、ダメなんですよね。違う部門の人は自分たちにない知見を持っているのだから、新しい物を作り出そうとしたら、とにかく会って意識を共有して、議論をして互いの技術レベルを高め合っていく。そこに、新しい価値が必ず生まれます」。

岡本
「マシーングレープレミアムメタリックの開発を通じ、それぞれの部門が、まったく別分野の、自分たちにはない知識や発想を持っている人と積極的に関わることで、互いの絆が深まり自分たちの知見もはるかに高く広く成長していくんだと気付きました」。

マシーングレープレミアムメタリックで、お客様に思いを伝えたい。
信念を持ち創りあげたものは、きっと共感していただけるはずです。

マシーングレープレミアムメタリックで、お客様に思いを伝えたい。 信念を持ち創りあげたものは、きっと共感していただけるはずです。

山根
「私は、今回のイベントで初めてお客様の声を直接伺ったのですが、こんなところまで!? と驚くほど、塗装に対するご興味と知識が深いことに感激しました。マシーングレープレミアムメタリックだけではなく、マツダのクルマづくりや技術について本当によくご存知で、まだ次があるでしょ? など今後のことまでご質問をいただくにつけ、これまでにないモノを生み出したいという気持ちがますます高まりましたね。いままでは、これでも仕方がないよね、と諦めていたことを技術的に解決していきたいです」。

岡本
「我々が、いくら綺麗な色ですと提案しても、そこに信念がなければお客様には響かない。色でも本物を極める、その本物とは何かを追及する。その結果、描いたものを自信をもって妥協せずにやり遂げる。モノづくりにとって、信じることはとても大切で、手探りで苦しみながら信じて創っていくと、出来上がったものに魂のようなものが宿るんですよ。お客様は、そこを感じて響いてくださるんだと思っています。このクルマがあって、この色があって本当によかった、とお客様に喜んでいただける仕事をしていきたいですね。マツダのクルマづくりに関わるすべてのメンバーが意思を共有する「ONE MAZDA」を実現すれば、いままで以上に、私たちの想いを、お客様に伝え続けられると信じています」。


  

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