SKYACTIV-Dの先進性が、この新技術を生んだ。

パワートレイン開発本部 エンジン性能開発部
上杉 康範

部門を超えた綿密な連携により、相反する性能を両立。

部門を超えた綿密な連携により、相反する性能を両立。

DE精密過給制御の実現は、SKYACTIV-Dという新エンジンをいちから開発できたことが大きいですね。SKYACTIV-Dは、省エネや環境問題に対応しながら、走りも追求した次世代のディーゼルエンジンです。まずは目指したい走りを定義して、それを達成するためには何が必要かを積み上げていた結果、このDE精密過給制御という技術が生まれました。

ドライバーの走りたいという気持ちとリンクさせるように、過給システムを精密に制御する。“理想的な燃焼”というテーマのもと、出力も、燃費も、排出ガスも、音も、さまざまな領域のメンバーが同じ方角を向いて開発してきたマツダのディーゼルエンジンだからこそ、実現できた技術だと思います。通常、今回のような技術を過給システム側だけで開発したら、排出ガスの領域に悪影響が及びかねません。しかし、SKYACTIV-D全体で“エンジンで可能な限り排出ガスをクリーンにする”というコンセプトがまずあったので、部門同士でお互いの性能をカバーし合い、このような画期的な過給制御システムを完成することができたのです。

目指すべき加速度の指標。それは“人馬一体”の感覚。

目指すべき加速度の指標。それは“人馬一体”の感覚。

ドライバーの意志は、アクセルペダルの踏み方にあらわれます。グッとなのか、ジワリなのか、ペダルを踏む“量”だけではなく“スピード”からもどういう走りを期待しているかを察知し、どのような加速を発生させるか瞬時に見極める。アクセルワークと加速度に関するデータの蓄積から、目指すべき指標を定め、その実現に取り組みました。ポイントは、その指標をどこに置くか。それは、ドライバーがいかに違和感なく、思い通りに運転できるかということ。

つまり“人馬一体”の感覚です。加速したいと思った瞬間に、スッとイメージ通りに加速できる。そんな意のままにクルマを操る歓びを、DE精密過給制御を通して実現したいと考えていました。この技術は、クルマの絶対的な性能を高めるものではありません。しかし、日常のあらゆる加速シーンでその性能の高さを感じてもらえるはずです。クルマとの一体感のレベルがひとつ上がったような、そんなドライビングフイールをぜひ楽しんでもらいたいと思います。

新しい挑戦を積み重ねて、ディーゼルの価値を高めていく。

新しい挑戦を積み重ねて、ディーゼルの価値を高めていく。

SKYACTIV TECHNOLOGYは、自ら限界をつくりません。“これまでの常識を壊して、新しいものを生み出す”。そういう姿勢を貫いてきました。SKYACTIV-Dもまた、既成概念にとらわれることなく新しい技術に挑戦し、DE精密過給制御を誕生させました。このような取り組みを積み重ねることで、これまであったディーゼルエンジンの評価を少しずつ変えつつあるという自負はあります。

SKYACTIV-Dは、まず燃費がよくて、そして力強い加速が楽しめる。今回の技術でレスポンスも向上させ、さらにエンジンの音にもこだわっている。このようにマツダは、あらゆる方向からディーゼルエンジンの可能性に追求しています。これからも新しい技術に挑戦しながら、常にマツダらしい走る歓びに満ちたクルマづくりに取り組んでいきたいと思います。


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