ずっと追い求めている“燃焼効率の改善”、
これがすべての鍵なんです。

ずっと追い求めている“燃焼効率の改善”、これがすべての鍵なんです。

今回新たに開発されたSKYACTIV-G 1.5。このエンジンには、どのような技術が導入されているのだろうか。

「このエンジンに導入されたさまざまな技術のうち、最も重要なのは“燃焼の改善”に関する技術です。“燃焼の改善”は、燃費性能、エンジン出力、クリーンな排出ガス、すべてに貢献します。これは自動車メーカーの開発者なら誰でも知っているシンプルな話。口で言うのは簡単だけど、マツダはこの点にずっとこだわり、愚直に追求し続けています」。

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「簡単にいうと、燃料をきれいに気化させることがポイントになるのですが、これが難しい。短く、広く、噴霧する。そしてきれいに燃やし切る。これが重要なのです。今回は燃料インジェクター噴射孔の形状やピストン形状を改良し、燃焼をさらに改善しています。
また、燃費性能の向上という点では、ボディの空気抵抗など、クルマのあらゆる要素が関係してきます。マツダのクルマづくりでは、エンジンをはじめそれぞれの部門が達成すべき目標値を分担し、共創することで総合的な目標値をクリアするように開発していきます。協力し合い、社員一丸となって難関を突破する。それがマツダのやり方なのです」。

そして、このような新技術の実現には、現在では開発段階でのシミュレーション技術が欠かせないという。

さらに今回のデミオは、排気量が増えたにも関わらず、価格の上昇が抑えられている。初めてクルマを購入する方や軽自動車からステップアップする方など、幅広い方々に余裕のある運転を楽しんでもらいたいという想いから、こうした判断となったのだという。

夢の扉を開けていきたい。
我々の挑戦は“SKYACTIV-X”へ。進化はさらに続く。

夢の扉を開けていきたい。我々の挑戦は“SKYACTIV-X”へ。進化はさらに続く。

SKYACTIVの開発以降、さまざまな常識を打ち破り、エンジンの新たなあり方を示してきたマツダ。しかし、エンジン開発者として思う内燃機関の可能性には、まだまだ先があるという。

SKYACTIV-X イメージ図

「そもそも内燃機関は、半分以上のエネルギーを活用できていないのが現状なのです」。

SKYACTIV-Xは、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの長所を組み合わせた画期的な内燃機関で、燃費性能は現行のSKYACTIV-Gと比べて最大20~30%ほど向上する。

「SKYACTIV-Xで従来にないレベルまで高めることができた熱効率を、今後どこまで伸ばすことができるか。エンジンの熱効率というのは、出力、燃費性能を決定する重要な指標であり、マツダだけでなく各社とも、1%上げるために、多くの研究者が携わり、多大な研究開発費を投入しています。内燃機関にはまだまだ多くの可能性が眠っていると思えてなりません。マツダが内燃機関にこだわり続ける限り、この挑戦に終わりはない、内燃機関の夢の扉を開けていきたいと考えています」。

内燃機関の可能性を追求し、新たなエンジンの開発に立ち向かうマツダ。その飽くなき挑戦は、次世代エンジンSKYACTIV-Xを創造し、さらにその先にある理想の内燃機関へと、これからも続いていく。

エンジン開発者 上月 正志