「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015」  Mazda Design 取材会 体験レポート

「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015」
Mazda Design 取材会 体験レポート

「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015」にてマツダは『This is Mazda Design. CAR as ART』を出展しました。会場には、「ミラノデザインウィーク2015」に出展したプロダクツが集結。メディアの方への取材会では、マツダデザインに関するプレゼンテーションが行われるとともに、さまざまな素材の提案と造形を通じて、魂動デザインの表現に携わるハードモデラーがメディアの皆さんと歓談。マツダデザインへの理解をより深めていただける取材会となりました。

  

フリーライター 古庄 速人さん

日本のマツダだからこそ可能になる「移ろい」の美しさ。

フリーライター
古庄 速人さん

ヨーロッパの紋章文化とはまったく異なる、
日本的な美意識を感じます。

「魂動デザインは、エンジニアリングデザインと切り離し、純粋にアートとしてのデザインを表現しようとしている。僕はそのマツダの志、姿勢を凄く評価しているんです。じつは、ヨーロッパのプレミアムブランドも同じことをやっている。でもマツダが確実に違うのは、日本のブランドとして、日本を描くことでブランドイメージを高めようとしている点ですね。ヨーロッパは紋章文化ですから、形を変えないことに意義がある。対してマツダは、『移ろい』がもたらす儚さを表現しようとしているのではないでしょうか。

ヨーロッパの紋章文化とはまったく異なる、日本的な美意識を感じます。

動いているクルマは、ある角度でほんの一瞬、ときめくような美しさを見せたと思いきや、それはすぐさま表情を変え、消えてしまう。そしてそれは儚いからこそ貴重なものになる。
躍動する生き物の一瞬のイメージを切り取り固定化した『魂動』とは矛盾するようですが、この矛盾こそが、日本的な感覚が表出した美しさなのではないかなと思います」。

マツダは精神的なつながりを重視し、
それをデザインで表現しているのでは?

マツダは精神的な繋がりを重視し、それをデザインで表現しているのでは?

「今日、ハードモデラーの川野さんとお話をさせていただいて意外だったのは、『魂銅器』を創った玉川堂さんなどとのコラボを通じて、職人の手作りの部分にハッとさせられる場面がいっぱいあったと仰っていたことです。これだけデザインに造詣が深い現場の方が、気付きや成長を自分自身で見つけることを楽しんでいる。全社的に統一した意思を持ちながら、現場で働く方一人ひとりの解釈や知見を盛り込むことで、魂動デザインが生まれているんだとの意を強くしました。

マツダのデザイン本部では、その時々の『魂動の精神』を表現し、全社で意思を共有するためにオブジェをいくつか作っていて、社内ではそれを『ご神体』と呼んでいるそうです。となるとマツダは、物質的なつながりではなく精神的なつながりを重視し、デザインでもそれを表現しようとしているのではないかと。欧米のブランドとは明確に異なる日本的なものとして、世界に理解と共感、共鳴を求めている気がしますね」。

マツダは精神的な繋がりを重視し、それをデザインで表現しているのでは?

マツダは精神的な繋がりを重視し、それをデザインで表現しているのでは?


「ロードスター」のスタイリングを想起させる自転車

イタリアのミラノで開催された「Mazda Design クルマはアート」に出展し好評を博したマツダのアートピースの一つ、「Bike by KODO concept(バイク・バイ・コドーコンセプト)」。
自転車本来の美しさを追求した、必要最小限のパーツしか持たないこのトラックレーサーは、研ぎ澄まされたシンプルさのなかにロードスターのスタイリングに通じる躍動感を純粋に表現したマツダ独自のデザイン。フレームはマツダの職人が一枚の鉄板から丹念に叩き出して造形、またサドルには手縫いの革を用いて、ロードスターと同じ意匠のステッチをあしらいました。

Bike by KODO concept(バイク・バイ・コドーコンセプト)

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