「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016」 体験レポート

ロードスターに新たな造形美を与えた、
デザイナーとエンジニアの共創。

2016年のニューヨーク国際自動車ショーで発表された「MX-5 RF(日本名:ロードスター RF)」。流麗なファストバックスタイルと電動のリトラクタブルハードトップを備え、ロードスターファンをはじめさまざまな方からご注目いただいています。この新しいオープンモデルに込めた開発の意図や想いを、実際にMX-5 RFのデザインに携わった開発主査兼チーフデザイナーの中山雅とエクステリアデザイナーの鳥山将洋が語ります。

開催日:2016年10月14日〜23日

  

Vol.1 さらなるエレガンスをまとった、洗練のライトウェイトオープンスポーツ。

Vol.1

さらなるエレガンスをまとった、洗練のライトウェイトオープンスポーツ。

MX-5 RF 開発主査 兼 チーフデザイナー
中山 雅

エクステリアデザイナー
鳥山 将洋

違和感のない自然なカタチを追求しながら、美しさの“崖を見極める”。

違和感のない自然なカタチを追求しながら、美しさの“崖を見極める”。

違和感のない自然なカタチを追求しながら、美しさの“崖を見極める”。

中山
MX-5 RFでは、ロードスターをハードトップモデルとしてデザインしながら、そこにエレガンスをいかに与えるかを考えました。エレガンスとはカタチの移ろいが穏やかなこと。ボディラインが唐突に始まって唐突に終わるようなものではないと思います。なのでキャビンのカタチも緩やかに始まり緩やかに終わっていく。そうすると流線型のティアドロップスタイルになるわけです。

鳥山
カタチを自然につなぐことは細部まで意識しました。特にこだわったのはリアから見たトンネルバックのラインです。ティアドロップの流れからすると内側に絞り込ませたいけれど、ボディ自体は横に膨らんでいくので、絞りすぎるとボディとのバランスが悪くなってしまう。絞っているようで絞っていないようなギリギリのラインを見つけるために何回もつくり直して検証しましたね。

中山
社内では“崖を見極める”という言い方をしますが、これ以上進むとバランスが破綻し商品力が落ちてしまう、でも行けるところまでは行け、ということがよくあります。違和感のないカタチの見極めもまさにそれで、何度も何度もトライして理想のラインを探し当てます。本当に大変ですが決して妥協してはいけない作業なのです。

しなやかな“所作”を備えた電動ルーフが、
オープンエアをさらに身近にする。

しなやかな“所作”を備えた電動ルーフが、オープンエアをさらに身近にする。

中山
カタチの穏やかさと同様に、動きの穏やかさも重要だと考えました。RFの電動ルーフは3分割で開閉するのですが、1つの動作が終わる直前に次の動作が始まります。動きが連続しながら滑らかにつながることで、柔らかな身のこなしというか、優雅な“所作”として目に映ります。そういう動きからも品の良さが生まれると思います。さらに連続する動きは、ルーフの開閉時間の短縮というメリットも生んでいます。

また、ドライバーの方の動作にもこだわりました。通常の電動ルーフの場合、閉じる際のロックは手動で行うことが多いのですが、最後だけ人の手でガチャンとやるのはエレガントではないと思いました。RFの電動ルーフは最後のロックまですべて自動で行います。ドライバーは開閉スイッチを指一本で操作するだけ。スマートにストレスなく開閉できるので、オープンエアの走りがもっと気軽に楽しめるようになります。そういうドライバーの心理も含めて、美しさや上品さをテーマに電動ルーフをデザインしました。

しなやかな“所作”を備えた電動ルーフが、オープンエアをさらに身近にする。

しなやかな“所作”を備えた電動ルーフが、オープンエアをさらに身近にする。



「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016」体験レポート 関連記事

おすすめ

MX-5 RF 日本初の一般公開 AUTOMOBILE COUNCIL 2016 体験レポート

マツダ車にはハンドメイドのぬくもりがある

ロードスターRF 開発物語

たったひとつの色が、マツダという企業全体を変えた/Be a driver. Experience at Roppongi参加者

その思想、その造形、その洗練をデザインの集合体として反映させる。

カーラインナップ