「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016」 体験レポート

Vol.2 デザイナーとエンジニアの共創が、美しさを次のレベルに引き上げる。

Vol.2

デザイナーとエンジニアの共創が、美しさを次のレベルに引き上げる。

MX-5 RF 開発主査 兼 チーフデザイナー
中山 雅

エクステリアデザイナー
鳥山 将洋

デザイナーが理想とする造形は、
エンジニアとの共創なしには実現できない。

デザイナーが理想とする造形は、エンジニアとの共創なしには実現できない。

中山
電動ルーフ装備の2シーターという最初から制約の多いモデルなので、理想のスタイリングの実現にはエンジニアの協力が不可欠でした。例えば可動式のトンネルバックは、ボディとの分割線が台形型になっています。ここを単純化して直線にするとトランクの開口部が狭くなり、逆にトランクの開口を優先させて分割するとファストバックのなだらかなラインが短く直立的なものになってしまいます。この形状しかないという分割線をエンジニアの努力で実現してくれたのです。

鳥山
ルーフ末端にあるリアウインドー上部のパーツも共創のひとつです。ここは断面が直角に近いほうが空力的にはいいのですが、そうするとまわりのデザインとの整合がとれなくなる。見た目が自然で空力的にも理想を満たす形状を、モデラーと一緒に風洞実験の施設で夜通し探りました。少し形状を変えては風を流してcd値を測る。その繰り返しを延々続けるのです。何てことはないパーツに見えますが、多くの力が結集してこの形状になっているのです。

開発に関わる多くの人間が美しいデザインに共感できる。それがマツダの強み。

開発に関わる多くの人間が美しいデザインに共感できる。それがマツダの強み。

中山
共創が大事といっても簡単には実現しません。デザイナーとエンジニア、それぞれに言い分があります。デザイナーは実際にカタチを見せてエンジニアに納得してもらうしかないのです。先ほどはリアの分割線でしたが、サイドの分割線はもっと下げないと中の駆動部が収まらないという意見があったのです。そこでデザイナーが理想とするラインとエンジニアが主張するラインをテープで貼って、どちらがいいか見てもらいました。その答えが今のRFです。

デザインはお客様に美しいクルマに乗ってもらうためのものです。今では現場の一人ひとりがそれを理解しつつある。だから意義ある共創が次々に生まれているのです。

鳥山
理想のデザインがお互いにイメージできていることもポイントだと思います。デザインチェックではどこかに違和感があると必ず指摘が入ります。でも検証を重ねてデザインがあるレベルに達すると、ピタッと誰も何も言わなくなるのです。その時、完成したんだなと思います。多くのスタッフが美しいデザインに共感できる能力を持っていることが、マツダの強みなのかもしれません。

開発に関わる多くの人間が美しいデザインに共感できる。それがマツダの強み。

開発に関わる多くの人間が美しいデザインに共感できる。それがマツダの強み。



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