ロードスター RF 開発物語 Vol.2 2/2

共創の力が生んだ、
ロードスターの新しい価値。

エクステリアデザイナー
南澤 正典

ロードスターの心を振り返ることで生まれた
"逆転の発想"というデザインのマジック。

物理的な制約の壁は厚く、南澤は理想のロードスター RFの姿を見つけられないまま、時が過ぎてゆきました。美と機能の融合を極めるデザインの難しさを、ひしひしと感じる時間でした。

「そんな日々を過ごす中で、私は開発の原点に立ち返って発想してみたんです。我々が創ろうとしているロードスター RFは、ハードトップを完全に格納する悦びを感じることを目的とするクルマだろうか。そうではない。風と空と一体感の中で"だれもが笑顔になる"という幸せを、一人でも多くの人に届けるための志を立てたのではなかったのか。そのために創造すべきは何か。それがヒントで、それがすべてでした。その先に答えは見つかったのです。」

ロードスター RFの進むべき方向を検証する会議が持たれました

2013年6月、ロードスター RFの進むべき方向を検証する会議が持たれました。リトラクタブルハードトップの機構を、エンジニアリング面から検討した結果、ソフトトップボディのまますべてのルーフを格納することは物理的に困難であるという報告がなされたそのとき、南澤は、その場で描き上げた1枚のスケッチを皆の前に示しました。そこには、リアフェンダーから滑らかに連なったリアルーフが印象的な、美しいファストバックスタイルのロードスターがありました。

開発陣の心が、誰疑う余地なく"この1枚に答えあり"と、まとまった瞬間でした

「ロードスターそのものでありながら、リトラクタブルハードトップを備える、そしてファストバックスタイルという、これまでにない美しさという新たな価値を頂く。徹底的に考え抜いたからこそ到達した、逆転の発想が私に描かせた1枚でした。」
それは“この1枚に答えあり”と、開発陣の心がまとまった瞬間でした。

設計・生産エンジニアが生んだ、デザインのための空間。

その後の開発は、皆で掲げた1つの解を実現するための葛藤の連続でした。南澤は、設計を担当するエンジニアと数え切れないほど何度もお互いの情報を伝えあいながら、ゆっくりと、でも確実にゴールに向かって駒を進めました。そしてその場には、生産のエンジニアの姿があることも珍しくありませんでした。

担当するエンジニアと数え切れないほど何度もお互いの情報を伝えあいながら、ゆっくりと、でも確実にゴールに向かって駒を進めました

わずか数ミリのその幅の中に、ロードスターらしい美しさを表現するラインを1本ずつ見つけ出す作業

「設計と生産のエンジニアとは、何度もやり取りを重ねました。開閉メカニズムの構造を突きつめ、あるいは高い生産性を保ちながら、彼らは、バックルーフとリアフェンダーの間に少しずつデザインのための空間を創り出してくれました。わずか数ミリのその幅の中に、ロードスターらしい美しさを表現するラインを1本ずつ見つけ出す作業が、デザイナーの私に託された使命だったんです。その空間を創り出したエンジニアの苦労を思うと、命がけの1本を描く毎日でした。」

共創、それが自動車デザイナーの悦び。

2016年3月、ニューヨーク国際オートショーでロードスター RFは世界初公開されました。そして、ファストバックスタイルの流麗な姿のリアルーフが突然浮き上がり、リトラクタブルハードトップが開き始めた瞬間、会場はどよめきと、一層強いフラッシュの閃光に包まれました。南澤はその様子を日本で目撃しました。

「うまくいった様子にホッとすると同時に、思わず涙腺が緩みました。普遍の美しさと高い機能を融合するということは、デザイナーだけでは絶対に到達できない高みであり、エンジニアの技術力の賜物です。そして、それを皆で成し遂げることこそ、自動車のデザイナーという仕事の悦びなんです。」

ニューヨーク国際オートショー

うまくいった様子にホッとすると同時に、思わず涙腺が緩みました

* サイト内に登場するロードスター RFは海外仕様車になります。一部の仕様が日本仕様車と異なりますので予めご了承ください。


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