ロードスター RF 開発物語 Vol.4 1/3

生産工場の創意工夫が切り開く、
設計&デザインの自由。

車両組立技術者
中村 貴樹

“だれもが、しあわせになる”。初代から大切に育み続けてきたロードスターの魂を受け継ぎ、ロードスター RFは開発されました。
意のままにクルマを走らせる歓びをあらゆる人に感じてもらいたいと願い、完成させたロードスター RFの開発の物語をご紹介します。

“創り”あげられた創意工夫の1台を
創意工夫で “造り”あげるという仕事

“新型車の開発”とは、どのようなことを言うのでしょうか。よどみなく回る高効率のエンジン、小気味よい操作感のトランスミッション、美しく機能的なデザイン……等々を考案し設計すること。それらは、新型車が発表されるときに、スポットライトを浴び、たくさんのメディアを通じて紹介される開発の仕事です。けれども、それだけでしょうか。

イメージ通りのクルマを現実の1台としてこの世に誕生させること。それが中村の仕事です。

新型車の開発をするエンジニアの中村貴樹の仕事は、サスペンションの部品を考案することでも、美しい造形を創造することでもありません。創意あふれる設計やデザインの心を知り、工場で稼働する生産設備の可能性を熟知し、その両者の橋渡しを果たし、イメージ通りのクルマを現実の1台としてこの世に誕生させること。それが中村の仕事です。そしてもちろん、ロードスター RFの開発現場にも、奔走する彼の姿がありました。

ゼロから始まるモノづくりの心を知ることが
職人気質な生産現場の新たな可能性を引き出す

机の上で考える仕事よりも、油の存在を感じるようなことがしたいと希望しました

「私は、もともとクルマが大好きな学生でした。運転することも好きでしたが、それ以上に分解したりいじったりすることが楽しかったんです。マツダに入社したときも、机の上で考える仕事よりも、油の存在を感じるようなことがしたいと希望しました。」

「実際は机にかじりつく時間も必要なんだとすぐに気付くことになりましたけどね」と笑う中村は、車両技術、すなわち生産工場において、設計どおり車両を組み上げてゆくための技術のエキスパートとしての道を進むことになりました。

「実際は机にかじりつく時間も必要なんだとすぐに気づくことになりましたけどね」

「自分自身の仕事に対する思考を決定的にする有意義な経験でした。それはつまり、生産現場も積極的に開発に係わっていくべきだという考えのことです。生産現場には、設備や工程に起因する製造の限界があります。けれどもこのことは逆に、生産現場のそのような特性を十分に理解しながら、設計やデザインを進めれば、新しいモノづくりの可能性が秘められているということでもあるんです。」

仕様の変更を求めることも過去には少なからずありました。

「たくさんの機械の中で行われる生産の仕事は、職人気質な現場です。新しく生産するクルマの図面の中に、設備の特性に合致しない内容を見つけると、これはできない、と仕様の変更を求めることも過去には少なからずありました。」

「でも、設計図に込められた意味や想いを知ることによって、そこに表現されているクルマとして必要な機能、お客様に提供したい価値の重要性に気付くことができるんです。できることをやるだけでなく、生産現場の立場から何ができるのか、どういう方法で解決できるのかを考えること。それが、自分の仕事じゃないかと思うようになったんです。」

生産現場の立場から何ができるのか、どういう方法で解決できるのか


  

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