ロードスター RF 開発物語 Vol.4 3/3

生産工場の創意工夫が切り開く、
設計&デザインの自由。

車両組立技術者
中村 貴樹

“だれもが、しあわせになる”。初代から大切に育み続けてきたロードスターの魂を受け継ぎ、ロードスター RFは開発されました。
意のままにクルマを走らせる歓びをあらゆる人に感じてもらいたいと願い、完成させたロードスター RFの開発の物語をご紹介します。

美しさと機能と楽しさと……
知恵と工夫にあふれたロードスター RF

ロードスター RFには、大きなリアルーフがいったん上にあがって、ボディにルーフが格納された後、また元に戻るという一連の動きの楽しさがあります。そしてその動作は、美しく緻密に描かれたパーティングラインがピタリと合い、まるでルーフがボディの一部のように感じられるシーンで終わります。

美しさを追求したリトラクタブルハードトップ開閉のイメージをCG動画でご覧ください。

マツダ ロードスター RFリトラクタブルハードトップ開閉のイメージ動画

目の前で起こる大きな変化、という楽しさだけでなく、日本のモノづくりの素晴らしさをも表現するこの動きは、リアルーフとボディを美しく確実に接合するために、それぞれの四隅に設けられた凹凸のウェッジ構造によって実現されています。

四隅に設けられた凹凸のウェッジ構造によって実現されています。

知恵と工夫にあふれたロードスター RFであることに、きっと気付かれるはずです

例えばこれこそ、デザインや設計、生産といった領域を越えた共創の中から生まれた、理想のロードスター RFを実現するためのアイデアなのです。そしてさらに目を凝らしてみれば、隅から隅までがそのような知恵と工夫にあふれたロードスター RFであることに、きっと気付かれるはずです。

熱く燃える27歳が奔走するその理由は?

本格的な量産を目前に控えたこの日、中村は額に汗を浮かべて、待ち合わせの時間ギリギリに駆け込んできました。訊くと、たった今まで工場で生産の手順を練りあげていたのだと。朝から戦いのまっただ中にいたのだと、そう教えてくれました。

「そんな毎日を過ごしているうちに、最近おもしろい感覚を覚えるようになってきたんです。あれ? 自分はマツダの社員なのに、マツダのために働いてるという感覚が薄れてきたなと。この部分はこういう手順で組み付けないといけないんだ!と自分やメンバーを鼓舞しているときに、頭の中にあるのはお客様のことばっかりになってきたんです。」

マツダのために働いてるという感覚が薄れてきたなと

「ここで造りあげたクルマをお客様に迎えていただくとき、どんな表情を見せてくださるんだろう。きっと、笑っておられると思うんです。そして、長く楽しんでいただいた将来のある日、いったいどんな表情を見せてくださるんだろう。そのときも、きっと笑顔であってほしい。それを実現するのが、私の仕事じゃないかと思うと、私の頭の中にあるのは、マツダよりもお客様のことばかりになってきてるんです。格好を付けてるわけじゃなく、これが27歳の今の自分の本音なんです。」

私たちのインタビューが終わるやいなや、中村はまた慌ただしく部屋を飛び出していきました。もちろん、彼の向かう先は……。もう本当に間もなくです。ロードスター RFの1号車が工場の出口に姿を見せる日が、いよいよ待ち遠しくなってきました。

ロードスター RFの1号車が工場の出口に姿を見せる日が、いよいよ待ち遠しくなってきました。

このようにして開発された、リトラクタブルハードトップを実車の動きにてご覧ください。

Mazda MX-5 RF roof movement footage


  

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