お互いの思想の先にある、走る歓びをともに目指して。

RECARO

レカロ株式会社 シニアマネージャー 大島 正敏さん

ロードスターをつくった開発パートナーたち

1989年の誕生から約四半世紀。ロードスターの進化のプロセスには、さまざまな領域でともに理想を追い求め続ける開発パートナーの存在がありました。世界有数のシートメーカーであるレカロ社は、初代ロードスターからシート開発にご協力いただいています。マツダとの関係は1985年からと古く、ロードスター以外の車種でも多くの共同開発を手がけてきました。レカロ社から見たロードスターという存在、またマツダのクルマづくりの印象について、シニアマネージャーの大島さんにお話をうかがいました。

マツダの“人馬一体” の考え方は、レカロの思想とも重なります。

マツダの人は本当にクルマ好きが多いですね。担当するクルマに対する思い入れも相当強いので、こちらもなかなか大変です(笑)。それにマツダさんは粘る。普通は日程とか予算とかで折り合いがつくものですが、マツダの人は「何とかならないか」と最後まで引かない。レカロも要望には応えようとする会社なんで一緒になって考える。だからやってる時はしんどいんですけれど、最後はお互い納得できるものに仕上がる。そういう信頼感はありますね。

画像:マツダの“人馬一体” の考え方は、レカロの思想とも重なります。

あと、シートに“クルマと対話できる”という部分を強く求めるのもマツダさんですね。レカロのシートづくりも“車両からの情報を適切にドライバーに伝え、クルマの操作に必要な姿勢を保持する”ことを基本としているので、考え方は非常に近いと思います。ここをきちんと押さえることが、マツダさんの目指す“人馬一体”の走りにつながるのでしょう。レカロの思想が、マツダさんの理想のクルマづくりに貢献できているというのは、非常に光栄だと思います。

“いいシートほど、シートの存在がなくなる”。そんな究極の一体感を求めて。

画像:“いいシートほど、シートの存在がなくなる”。 そんな究極の一体感を求めて。

レカロもクルマ好きが集まっているので、ロードスターを手がけることは本当にうれしいことなんです。ただ、実際にやると着座位置や室内空間などに制約があって、かなり難しいクルマです。そういう技術的な部分と同様に、ロードスターがずっと培ってきた“クルマとの一体感”という思想の部分に、じつはかなり気をつかっています。レカロの考え方に“いいシートほど、シートの存在がなくなる”というのがあります。シートに関する究極の一体感は、シートの存在を忘れることなんです。シートは乗り手をしっかり支えているのですが、乗り手はシートを意識することなく走りに没頭している。そんなシートづくりをロードスターではいつも考えていますね。

こだわる人はシートの変化に敏感。マツダファンにごまかしは効きません。

レカロのシートづくりは、まず車両コンセプトと使用シーンを聞き、それに対するレカロの答えを提示するということで開発を進めていきます。もちろん議論を交わし調整を重ねるのですが、こちらの考え方とあまりに違う要望が多い時には、開発から手を引くこともあります。その要望を受け入れると、レカロシートにならないからです。レカロのシートづくりに対する基準は明快です。“レカロか、レカロじゃないか”。マツダさんのようなクルマ好きの気持ちを知るメーカーは、レカロの意図をすぐに理解していただけるのでやりがいがありますね。

レカロファンは、レカロシートを長年愛用している方が多いので、シートの変化にすごく敏感です。ロードスターのオーナーにもそういう方は多い。マツダファンにはごまかしは効かないです(笑)。ロードスターが進化するたびに、ロードスターのレカロシートも進化する。そんな関係をこれからも続けていきたいと思います。

画像:レカロのシートづくりの基準は明快。 “レカロか、レカロじゃないか”。

ロードスターのシート開発についてマツダ担当者が語ります。(ロードスター商品サイト)

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