ロードスターをつくった開発パートナーたち

自分たちにしかできないモノづくりを、お互いリスペクトして。

ティッセンクルップ・ジャパン

ティッセンクルップ・ジャパン株式会社
マネージャー 眞野 克也さん

ロードスターをつくった開発パートナーたち

1989年の誕生から約四半世紀。ロードスターの進化のプロセスには、さまざまな領域でともに理想を追い求め続ける開発パートナーの存在がありました。世界屈指の自動車用ダンパーとして知られるビルシュタインブランド。長年、共同開発を続けてきたからこそ感じるロードスターの魅力、またマツダのクルマづくりに対する姿勢について、ティッセンクルップ・ジャパン社のマネージャー、眞野さんにお話を聞きました。

数値よりも人間の感性を重視する。マツダさんらしい独自の姿勢を感じます。

マツダさんとの作業は、基本的にはまずスペック通りのダンパーを組み、そこから細かい部分を調整するという流れになります。“共同チューニング”と呼んでいますが、三次試験場に1週間ほどこもって、いろんなパターンを試しながら詰めていく感じです。マツダさんのセッティングは、運転が楽しいと思える感情の部分への要求が多いですね。もちろん数値やデータで判断することも大事ですが、あくまで人の感覚を重視したセッティングを行なう印象があります。それとクルマのキャラクターに対するこだわりも強い。個性を大事に出して、それぞれの走りの楽しさを際立たせるように仕上げる傾向を感じますね。

数値よりも人間の感性を重視する。マツダさんらしい独自の姿勢を感じます。

ドライバーが挑戦したくなるセッティング。絶妙な乗り味を感じていただきたい。

ドライバーが挑戦したくなるセッティング。絶妙な乗り味を感じていただきたい。

ロードスターは、身のこなしのいい軽快なクルマというイメージがあります。セッティングでも、そこをまず意識しました。サーキットを走るスポーツカーではないので、快適性は犠牲にせず、一方でドライバーをその気にさせるテイストは前に出す。そこを絶妙にバランスさせています。感じてほしいのは、どんどん走らせたくなるような乗り味ですね。それは単純にスピードの話ではなく、いろんなコーナーをいろんな走り方でチャレンジしたくなるということです。ある意味、ドライバーを挑発するような、そういうニュアンスも含ませているつもりです。

ビルシュタインにとって、ロードスターのサスペンションを担当することは特別なことです。とても光栄なことですし、長年継続して関わっているクルマなので愛着もあります。そういう意味では手がけたモデルの発表も楽しみですし、評価も気になりますね。

最後はクルマは走らせてなんぼ。やっぱり、“Be a driver.”の気持ちが一番です。

ビルシュタインには、“人がやらなくてはいけない仕事は、必ず人がする”という考え方があります。人間の感覚って非常に優れていて、1/100秒の反応の遅れも感じ取ることができるのです。数値上は間違いはないけれど、手で触れば、ん?と違和感を感じる。そういう部分では、人間の感性を信じるモノづくりをしています。そういう考え方はマツダさんと近いものがあるかもしれませんね。結局、“Be a driver.”なんですよ(笑)。やっぱりハンドル握って運転する人が楽しくないと。そこに響くものをつくらないと意味がないと思いますね。

最後はクルマは走らせてなんぼ。やっぱり、“Be a driver.”の気持ちが一番です。

私たちに依頼が来るということは、ビルシュタインでなければならない理由があるはずです。自分たちがやらなきゃ誰がやる? 誰にできる? そういう部分にまで踏み込んだモノづくりをしたいと思っています。それには、そこへ向かう勇気と、データを確立させる覚悟と、実現させるノウハウが必要です。それらが私たちにはあると信じてもらっているから、ビルシュタインが選ばれているのだと思います。ドイツのエンジニアともよく話すんです。ビルシュタインじゃなきゃできないモノづくりをしようって。そこはマツダさんのモノづくりの姿勢から学んだところもあると思いますね。

ロードスターのサスペンション開発についてマツダ担当者が語ります。(ロードスター商品サイト)

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