マツダのNAロードスターレストアサービスは、ただ車を修理するのではありません。
「新しい命を吹き込み、息を吹き返らせ、そして輝かしい未来へ送り出す」
このような気持ちで1台1台と向き合います。
そして「以前にもまして本当に綺麗になったね」「生き生きとした表情になったね」と、
まるで愛しい家族や信頼する相棒に語りかけるような、
温かい感情をお客様と共有すること、それが私たちの歓びです。
お客様の最高の笑顔とともに、軽快に走り出すNAロードスターをお見送りすれば、
私達の最後の仕上げ作業が完了します。
レストアの流れ
NAロードスターレストアサービスはお申込みから納車まで全7ステップの工程です。作業期間は約3カ月。
お申込みは、マツダオフィシャルサイトNAロードスターレストアサービスのWEBお申込みページからエントリーください。
書類審査
お申込みフォームの内容をもとに、書類審査を行います。お車の状態など詳細の内容については、個別にヒアリングを行います。
車両確認
受付前には、事前の車両確認を行います。確認場所については、お近くのマツダグループ販売店と調整の上ご案内いたします。マツダレストアチームのメンバー立会いのもと、錆や修理、カスタマイズの状況を確認させていただき、受付可能となった車両は、広島または横浜にて受付を行います。
受付
受付はマツダ広島本社かマツダR&Dセンター横浜のどちらかをお選びいただけます。フロントボデー、キャビンなどの車体検査を行い、車両の最終確認をしたのち、正式にご契約となります。
レストア作業-受入検査
再び帰ってきたNAロードスター。1台として同じ車両はありません。外観折り合いや、重量、アライメントなどを確認し、メニューにより交換しない部品の状態も診断します。
レストア作業
レストア作業はマツダ広島本社内に位置するマツダE&Tで実施します。マツダE&Tは、量産車の企画、設計、解析から少量生産車の製造まで行っています。モータースポーツ、実験/研究、ショーカーなど、マツダブランドを支える高い技術でお客様のお車をお仕立てします。
<マツダE&T会社概要>
株式会社マツダE&T(Engineering & Technology)
https://www.mazda-eandt.co.jp/
レストア作業-分解
ひとつひとつ、手作業で丁寧に部品の状態を確認していきます。
レストア作業-塗装
外板の古い塗膜を剥離し、新しい塗装を施して、かつてのあの輝きが甦ります。塗装は、マツダのショーカーを手掛ける職人がお客様の車両を塗り上げます。
レストア作業-組立
新品の純正部品、リフレッシュした部品を取り付け、ロードスターに新たな命が吹き込まれていきます。
レストア作業-完成検査
厳しい目で、NAロードスターの製品図面、そして規格と照合します。外観スキ検査、機能部品検査、アライメント調整、水漏検査を実施します。
テュフラインランドジャパン認定・納車
納車も、受付時同様、マツダ広島本社かマツダR&Dセンター横浜のどちらかをお選びいただけます。お引渡しの際には納車式を行い、お車とともにレストアフォトブックと、テュフラインランドジャパンの世界初のクラシックカーガレージ認証査証を贈呈します。レストアフォトブックは、検査記録、レストア前/レストア後の写真、そしてマツダレストア証明査証が1つになった、世界にただ1つのフォトブックです。
テュフラインランドジャパン認定
NAロードスターレストアサービスを始めるにあたり、ドイツに本社のある「テュフラインランドジャパン株式会社」のサポートのもと、マツダがレストアを事業化していくための検証も行われました。その結果、マツダNAロードスターレストアサービスのプロセスと作業を行う施設は、同社のクラシックカーガレージ認証を取得し、第三者によってレストアの品質を保証されています。今後テュフラインランドジャパンのクラシックカーガレージ認証取得制度が進み、旧車でも高い補償額の保険加入が可能な制度が整備されることを期待しています。
お車をレストア中のお客様は、作業状況を見学することができます。
作業の途中状況は記録に残し、レストアフォトブックに納めてお客様にお渡しいたします。また、お客様がご自身で作業状態をご確認したいというご希望がある場合は、日程等調整の上、工場内の見学が可能なVIPパスをご用意し、作業員が工場内をご案内いたします。
- 交通費はお客様のご負担になります。
レストア実施作業見学風景
対象車両
レストアサービス対象車はNA6、5速マニュアルトランスミッション車、グレードは標準車、スペシャルパッケージ、Vスペシャル、Jリミテッドです。カラーはNA6の全7色が対象です。NA8やM2を含む限定車、アンチロックブレーキやエアバッグ装着者につきましては、現時点準備が整っておらず、残念ながら対象外となっていますが、今後、対象を広げていく予定です。また、受付可能車両は、ナンバー付きの無事故車です。フレームに修理歴がある車両は現在受付できません。また、ボデーの錆、ピラーやサイドシルの凹み、カスタマイズパーツの装着など車両の状態によってはお断りさせていただく場合があります。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
<機種>
対象機種 | ||
---|---|---|
NA6C | '89.9-'91.7 | NA6CE100000-150228 |
NA6C | '91.7-'92.8 | NA6CE150229- |
NA6C | '92.8-'93.7 | NA6CE200000- |
非対象機種 | ||
---|---|---|
NA8C シリーズ1 | '93.7-'94.8 | NA8C100000- |
NA8C シリーズ1.5 | '94.8-'95.8 | NA8C300000- |
NA8C シリーズ2 | '95.8-'97.10 | NA8C400000- |
<グレード>
対象グレード | |||
---|---|---|---|
標準車 | スペシャルパッケージ | Vスペシャル | Jリミテッド |
非対象グレード | ||
---|---|---|
Sスペシャル | Sリミテッド | M2 |
<カラー>
対象カラー | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
クラシックレッド | マリナーブルー | クリスタルホワイト | シルバーストーンメタリック | ネオグリーン | サンバーストイエロー | ブリリアントブラック |
受付できない車両状態
錆が発生している車両、カスタマイズ部品装着車は受付ができません。また、ボディに修復歴がある車両も受付できません。事前のヒアリングや確認を念入りに行います。


車両にサビがある場合
車両にサビがある場合


カスタマイズ部品装着車
カスタマイズ部品装着車


分解後に発覚した溶接修理
(フロントホイールエプロン・フロア・フロントダッシュパネル)
分解後に発覚した溶接修理
(フロントホイールエプロン・フロア・フロントダッシュパネル)
受付可能なパネルの凹み (板金修理対応)

- 対象となる個所(図に示す)
A:リアフェンダー、リアデッキ
B:サイドシル、ピラー - 受入基準
A:特に無し (状態により修理方法が異なる)
B:深さ1mm程度まで
費用は車両状態や修理方法によって異なります。
また、対象個所に錆がある場合は受付できない可能性がございます。