MAZDA3の音響エンジニア 若松 功二のトークセッション。オーディオ開発陣が込めた想いと魅力について若松が語ります。
MAZDA3の音響エンジニア 若松 功二のトークセッション。オーディオ開発陣が込めた想いと魅力について若松が語ります。
若松はMAZDA3発売当時をこう振り返った。
「新しい世代のモデルを作るにあたり、オーディオの理想とは何かを議論しました。
そのなかでスピーカーはドアで良いのかという話も出てきました。システムや取り付け位置を変更する、
ましてやカウル側への移動など、他部門も巻き込みますから最初は当然ながら難色を示されました。
でも音って「百聞は一見にしかず」ではなく、「百見は一聞にしかず」みたいなところがあって、実際に良い音を聴いてもらえれば、これは良いねと言ってもらえることはわかっていました。
ですから私たちはアクセラを使い、新しい世代のオーディオを組み込んだ試作車を作り、関係する部門の方たちに聴いてもらいました。そして多くの方にこの価値を認めてもらいカウル内へのスピーカー移設を実現させました」。
でも音って「百聞は一見にしかず」ではなく、「百見は一聞にしかず」みたいなところがあって、実際に良い音を聴いてもらえれば、これは良いねと言ってもらえることはわかっていました。
ですから私たちはアクセラを使い、新しい世代のオーディオを組み込んだ試作車を作り、関係する部門の方たちに聴いてもらいました。そして多くの方にこの価値を認めてもらいカウル内へのスピーカー移設を実現させました」。
こうして誕生したのが「MAZDA HARMONIC ACOUSTICS」。
MAZDA3やCX-30にも採用され、多くのお客様に若松がこだわった音を楽しんでもらうことが叶いましたが、
若松のこだわりはそこで尽きず、CX-60ではさらに進化させるべく開発を進めたのです。
CX-60で実施したカウルサイドへのウーファーのボックス容量の拡大は、車体設計の初期段階から各領域と共創し、
理想のサウンドを追求するだけでなく、溶接により接合されるシェルは剛性部品としても活用するなど、
マツダエンジニアたちのこだわりによって実現したものです。しかしその実現には困難もありました。
「樹脂製のボックスを大きくすると当然その表面の面積も増えます。表面積が増えるとスピーカーが大きく振幅する際に一緒に揺れてしまうのです。もちろん試作車までの過程でその対策はしていましたが、実際に聴いてみると、もう少しこだわりたいという想いが強くなりまして・・・。リブを増やし、より強度を高めることにしました。もちろん金型の変更や成形方法の再検討などがあり簡単な話ではありませんでしたが、関係する方々の協力を得てなんとか市販までに間に合わせました」。
「樹脂製のボックスを大きくすると当然その表面の面積も増えます。表面積が増えるとスピーカーが大きく振幅する際に一緒に揺れてしまうのです。もちろん試作車までの過程でその対策はしていましたが、実際に聴いてみると、もう少しこだわりたいという想いが強くなりまして・・・。リブを増やし、より強度を高めることにしました。もちろん金型の変更や成形方法の再検討などがあり簡単な話ではありませんでしたが、関係する方々の協力を得てなんとか市販までに間に合わせました」。
「CX-30やMX-30ももちろん良い音を楽しんでもらえますが、CX-60では一段クオリティがあがったなと感じていただけると思います。
例えば、ボーカルものなどを聴いていただくとCX-60だとシンガーの表情が見えてくる感覚というか、
口の動きがわかるような音の輪郭がはっきりしているサウンドになっており、よりリアルだなと思っていただけると思います」。
「純正オーディオが進化すれば、当然ボーズも同じように進化します。そのなかで決定的に違うのはさらに低い帯域まで出せるシステムになっているということです。リアトランクにサブウーファー(サブトランクボックス)もありますし、サブウーファーの容量もCX-30やMX-30のものより大きくなっています。低音が強い音楽を楽しむ方にはより臨場感ある迫力のサウンドが楽しんでいただけると思います」。
「純正オーディオが進化すれば、当然ボーズも同じように進化します。そのなかで決定的に違うのはさらに低い帯域まで出せるシステムになっているということです。リアトランクにサブウーファー(サブトランクボックス)もありますし、サブウーファーの容量もCX-30やMX-30のものより大きくなっています。低音が強い音楽を楽しむ方にはより臨場感ある迫力のサウンドが楽しんでいただけると思います」。
「さらにボーズサウンドシステムには擬似サラウンドであるセンターポイントの機能もあり、
この機能をONにすると音に包まれるような感覚が体感できます。
試乗車にボーズサウンドシステムが搭載されていたら、ぜひそのあたりの機能も体感いただきたいと思っています」。
最後に若松はこう語る「オーディオって、やっても、やっても、ゴールのない世界なのです。
もちろん限られたコストのなかでやっているので、まだまだやりたいことはありますし、
できてないこともたくさんあります。そんななかで自分の手がけたオーディオを搭載したクルマが世の中に出るわけです。
ですから、毎回私が大事にしているのは「これで良い」という終わりかたにはせず、「これが良い」という答えを出すことなのです」。
「クルマを購入いただいた方、クルマに同乗される方、それぞれ、一人ひとりがこのオーディオが一番良いねと
言ってもらえることが大事なことだと思っています。そんな機能と音質を持てるクルマができたら良いなと思っています。
オーディオ開発にはまだまだやれることがあると思っています。」
CX-60でさらに進化した「MAZDA HARMONIC ACOUSTICS」。
その始まりでもあるMAZDA3発売当時の動画をご覧ください。
* 2019年に撮影したものです。そのため、実際の装備・仕様とは異なる場合がございます。
MAZDA3の音響エンジニア 若松 功二のトークセッション。オーディオ開発陣が込めた想いと魅力について若松が語ります。
MAZDA3の音響エンジニア 若松 功二のトークセッション。オーディオ開発陣が込めた想いと魅力について若松が語ります。
「まるで映画館にいるようでした」。車両骨格を生かしたスピーカーレイアウトと静粛性を実現した音響空間のお客様の声をご紹介します。(動画3:37~5:49)
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