- マツダを知る
ディーゼルエンジンならではの多彩なメリット
クリーンディーゼル 特別対談 前編
ディーゼルエンジンのメリットと可能性
国際モータージャーナリスト 清水 和夫氏
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プロバスアングラー 伊豫部 健(いよべ けん)氏
清水 和夫(Kazuo Shimizu):国際モータージャーナリスト
専門テーマは、ITS・安全環境技術。特に水素とディーゼルへの造詣は深い。テレビ番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターも務める。近年注目の次世代自動車には独自の視点を展開し、自動車国際産業論に精通。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
伊豫部 健(Ken Iyobe):プロバスアングラー
世界を舞台に活躍するバスフィッシングプロ。愛称「イヨケン」。22歳での渡米以降、本場アメリカのトーナメントにも積極的に参戦。近年は欧州でも活躍している。マツダとは2020年よりスポンサー契約を結び、国内で車両を提供中(2023年現在はCX-5)。
ディーゼルエンジンは生まれた時から、
環境適応型のエンジンだった


清水:今回はプロの釣り人で、CX-5をお使いの伊豫部(いよべ)健さんと、いろんなディーゼルエンジンの話をしていこうと思います。健さんの釣りのフィールドは、おもに湖ですか?
伊豫部:そうですね、湖か川です。トーイング(牽引)で釣り用の船を運んだりして活動しています。
清水:今回はプロの釣り人で、CX-5をお使いの伊豫部(いよべ)健さんと、いろんなディーゼルエンジンの話をしていこうと思います。健さんの釣りのフィールドは、おもに湖ですか?
伊豫部:そうですね、湖か川です。トーイング(牽引)で釣り用の船を運んだりして活動しています。
清水:そうなると自然の中に入って行くわけですから、クルマの燃費とか力強さとかって大切ですよね。今、環境問題でいろいろなことが言われていますが、いかにCO2を減らすかという点で、ディーゼルはすごく重要な役割を果たすと思っています。ところで「ディーゼル」って人の名前だということを知っていましたか?
伊豫部:いいえ、知らなかったです。


清水:ルドルフ・ディーゼルという130年前ぐらいのドイツの発明家なんです。当時はガソリン自動車が生まれたばかりのころです。ドイツは産油国ではないので、ガソリンが手に入らない地方では「自動車があっても燃料がない」ということがありました。
そこでルドルフ・ディーゼルは、当時ランタンを灯していた植物由来のピーナッツの油で動くエンジンができないかと考えたのです。つまりディーゼルエンジンは、生まれたときから「環境適応型のバイオマス燃料エンジン」だったというわけですね。
清水:ルドルフ・ディーゼルという130年前ぐらいのドイツの発明家なんです。当時はガソリン自動車が生まれたばかりのころです。ドイツは産油国ではないので、ガソリンが手に入らない地方では「自動車があっても燃料がない」ということがありました。
そこでルドルフ・ディーゼルは、当時ランタンを灯していた植物由来のピーナッツの油で動くエンジンができないかと考えたのです。つまりディーゼルエンジンは、生まれたときから「環境適応型のバイオマス燃料エンジン」だったというわけですね。
丈夫で、長持ちで、経済的。
長距離を走る人は、迷わずディーゼル


清水:健さんは、クルマで年間どれくらい走られるのですか?
伊豫部:国内だと年間2万5000キロぐらいですね。
清水 すごいですね。ヨーロッパでもクルマに長く乗って大事にする人がいるのですが、ドイツのタクシードライバーには400万キロ走った人がいるんですよ。ディーゼル車で。 ディーゼルエンジンって爆発力が強いので、それに対応できるくらい一つひとつの部品が堅牢(けんろう)につくられているんです。
伊豫部:よく言われますね。走行距離が伸びても、ディーゼルだったら大丈夫って。
清水:健さんは、クルマで年間どれくらい走られるのですか?
伊豫部:国内だと年間2万5000キロぐらいですね。
清水 すごいですね。ヨーロッパでもクルマに長く乗って大事にする人がいるのですが、ドイツのタクシードライバーには400万キロ走った人がいるんですよ。ディーゼル車で。 ディーゼルエンジンって爆発力が強いので、それに対応できるくらい一つひとつの部品が堅牢(けんろう)につくられているんです。
伊豫部:よく言われますね。走行距離が伸びても、ディーゼルだったら大丈夫って。


清水:それにディーゼルエンジンって、回転数をそんなに上げません。普通に使っていれば、せいぜい2500回転ぐらい。だからトランスミッションとか他の部品にかかる負荷もそこまで大きくない。つまり壊れにくいし、長く乗れる。
また、日本ではディーゼルの燃料である軽油は、ガソリンより安いんです。経済的に有利ですよね。だから日本で距離を乗る人は、迷わずディーゼルだと思うんです。
伊豫部:釣り人にとってクルマは道具なんですよ。釣り場まで行くためのツールが、燃料が安くて燃費もいいっていうのはとても大事なことだし、愛される部分であると思いますね。
清水:それにディーゼルエンジンって、回転数をそんなに上げません。普通に使っていれば、せいぜい2500回転ぐらい。だからトランスミッションとか他の部品にかかる負荷もそこまで大きくない。つまり壊れにくいし、長く乗れる。
また、日本ではディーゼルの燃料である軽油は、ガソリンより安いんです。経済的に有利ですよね。だから日本で距離を乗る人は、迷わずディーゼルだと思うんです。
伊豫部:釣り人にとってクルマは道具なんですよ。釣り場まで行くためのツールが、燃料が安くて燃費もいいっていうのはとても大事なことだし、愛される部分であると思いますね。
災害時にはディーゼルが大活躍
清水:さらにもうひとつ。ディーゼルのメリットでいうと、2011年に東日本大震災が起こったとき、私、東京・多摩の医師会と石巻市の日本赤十字をつなぐ役を買って出て、関係者や医療物資を運ぶボランティアをやったんです。
その際、ガソリンって持って行けないんですよ。揮発するんで、性能試験に適合した22L以下の金属製容器に入れて制限された量しか運べない*って消防法令で決まってるんです。それを自分たちのクルマに使ったら、被災地に届ける分の燃料がなくなりますよね。でも、ディーゼル車の燃料である軽油はガソリンよりも揮発性が高くなく、容器や運搬の制限がガソリンよりも緩やかなので、性能試験に適合したポリタンクに入れて運べるんです*。だから、被災地にはディーゼルエンジン。
この実体験があるから、もうディーゼル最強だと。いざとなったらディーゼルが被災地を救ってくれると、本当に信じているのです。
- ガソリンや軽油は危険物です。貯蔵、取扱い、運搬方法などは消防法令により規定されています。危険物の取扱いなどに関しては、法令の遵守をお願いします。