- マツダを知る
能登半島地震からまもなく1年
復興への願いをのせ、多くの声援を受けて北陸マツダが走り抜ける
2024年の元日、新年を迎えたばかりの温かい雰囲気の中、能登半島地震が起きました。地域によっては、今なお多くの被災者の方々が避難所で暮らすことを余儀なくされています。
この地域に拠点のあるマツダの販売会社の1つ、株式会社北陸マツダも少なからず被害を受けました。
その北陸マツダが、被災されたお客様やスタッフへエールを届けるため、「がんばろう北陸」の言葉を掲げて今年MAZDA FAN FESTA 2024「マツダグループチャレンジカップ(通称:マツチャレ)」へ初参戦しました。
地震の体験を風化させないように、
「ありがとう」の感謝の気持ちを伝えたい
能登半島に位置する北陸マツダ七尾店。
震災により、店舗の外壁と地面にひびや段差が生じました。自宅に被害を受けたスタッフもいました。
周りにある他メーカーの販売店は震災の影響で営業不可能な状態となっていた中、七尾店は正月明けからなんとか営業することができる状態でした。
店舗のスタッフは、まずお客様1人1人状況確認の連絡を行い、そして、どのような支援が必要かということも併せて確認していきました。
3カ月以上にもおよぶ断水、道路の隆起によるタイヤのパンクなど大変な状況が続いていました。
しかし、他県のマツダの販売会社や関連会社の迅速な対応により、水やブルーシートなどの物資が早い段階で届きました。お客様にもペットボトルのミネラルウォーターを少しだけですがお分けすることもできました。
今、普通に営業できているのは、マツダグループの皆さんの大きな助けがあったからだとスタッフは口を揃えて言います。
心より「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたいと。
震度7の地震を経験した七尾店スタッフの話


上田さんは、地震が起こった時は車を運転しており、「ここで終わりか」と思うほどの恐怖を感じたそうです。
「友人宅で一晩過ごし、2日目に帰宅できましたが、自宅は半壊していました。震災によりライフラインにも大きな影響がありました。一番辛かったのは断水で水が使えなかったことです。隣の県までお風呂に入りに行くこともありました。あらためて車は必要不可欠と感じました。
上田さんは、地震が起こった時は車を運転しており、「ここで終わりか」と思うほどの恐怖を感じたそうです。
「友人宅で一晩過ごし、2日目に帰宅できましたが、自宅は半壊していました。震災によりライフラインにも大きな影響がありました。一番辛かったのは断水で水が使えなかったことです。隣の県までお風呂に入りに行くこともありました。あらためて車は必要不可欠と感じました。
普段は入荷に1ヵ月かかる部品を2週間で届けてくれ、優先的に対応してもらいました。また人々の足となっている車が多数被害を受け、なんとかしたいと考えていたところ、全国から中古車が集まり在庫を確保することができました。マツダグループ全体で被災地を助けてもらい、感謝しかありません。」


村中さんは、お正月だったのでご主人のご実家に居ました。1回目の大きな揺れですぐに外に飛び出したので助かりましたが、家は全壊してしまったそうです。
「あちこちで道路の隆起が見られました。震災の影響ですぐに自宅に帰れず、寒い避難所で一時的に過ごしました。
震災後の断水は、トイレ、風呂、洗濯など、生活に大きく影響し一番困りました。
あれから、まもなく1年経とうとしていますが、今でもお正月を連想するワードはトラウマになっています。
村中さんは、お正月だったのでご主人のご実家に居ました。1回目の大きな揺れですぐに外に飛び出したので助かりましたが、家は全壊してしまったそうです。
「あちこちで道路の隆起が見られました。震災の影響ですぐに自宅に帰れず、寒い避難所で一時的に過ごしました。
震災後の断水は、トイレ、風呂、洗濯など、生活に大きく影響し一番困りました。
あれから、まもなく1年経とうとしていますが、今でもお正月を連想するワードはトラウマになっています。
今回震災で色々な方々に助けられ、それをどう恩返しすればいいのか…と思いますが、まずは復興後を見守って欲しいと思います。」
One Team心を一つにして立ち上がる
復興を願い、心を一つにして前向きな気持ちで北陸マツダ社員により「プロジェクトD」は結成されました。プロジェクトDの目的は「チームメンバー、お客様と社員全体の一体感」、「ワクワク感の醸成」と考え、メンバーの挑戦する姿が北陸に勇気と希望を与えることができればと考えました。
北陸マツダ プロジェクトDとは
Dream (夢、目標を定め)
Dramatic (心を昂らせ)
Do it together (皆で実行する)
当初、震災の復旧も進んでいない中で、耐久レースに参戦していてもいいのだろうか、何か違うやるべきことがあるのではないか、などの葛藤があるメンバーも居ましたが、次第に、みんながOne Teamで新しいことへ取り組む姿勢をみていただくことで、被災された者が前向きな気持ちになれるのではないかと気持ちが変化し、北陸マツダとしてひたむきに挑戦していくことにしました。
マツダチャレンジカップへの初挑戦


こうして、富士スピードウェイで開催される「MAZDA FAN FESTA 2024」のコンテンツの1つ、「マツダチャレンジカップ」(通称:マツチャレ)への参戦を決めました。このレースは、マツダグループに所属するメンバーのみで結成され、自分たちの可能性へ挑み、仲間と切磋琢磨するものです。
こうして、富士スピードウェイで開催される「MAZDA FAN FESTA 2024」のコンテンツの1つ、「マツダチャレンジカップ」(通称:マツチャレ)への参戦を決めました。このレースは、マツダグループに所属するメンバーのみで結成され、自分たちの可能性へ挑み、仲間と切磋琢磨するものです。
メンバーはどのようにして集まったの?
社内公募で募りました。
現役エンジニア2人、元エンジニア3人、板金、総務、店長など色んな職種のスタッフ、総勢14名が集まりました。
マツチャレ参加で大変だったことは?
北陸マツダは、石川県、富山県、福井県の3県にまたがっているため、今まで一緒に何かに取り組んだことはありませんでした。
今回の活動は店休日を使って行っていたため、メンバーは休みなく、また時には片道2時間かけて通って活動しました。




マツチャレを通して思うこと


チーム責任者である百々さんは、震災で被害を受けているお客様や社員のことを考えると参加することが正しいのか悩みましたが、車の運転や整備が楽しいものだということを知り、日常の仕事にやりがいを持てるようになって欲しいという願いがあったので参戦を決めたと語ります。また、自分自身マツダが好き、運転が好き、モータースポーツが好きなので、この「好き」という気持ちをもっと多くの社員に感じて欲しいとも思ったとも。
チーム責任者である百々さんは、震災で被害を受けているお客様や社員のことを考えると参加することが正しいのか悩みましたが、車の運転や整備が楽しいものだということを知り、日常の仕事にやりがいを持てるようになって欲しいという願いがあったので参戦を決めたと語ります。また、自分自身マツダが好き、運転が好き、モータースポーツが好きなので、この「好き」という気持ちをもっと多くの社員に感じて欲しいとも思ったとも。
その思いが通じたのか、最初はお互いに躊躇していたメンバー同士がどんどん積極的になり、熟練者が若手を教え、自身の役割を自然に理解し、チームが醸成されて最高のチームができました。


レースの総監督と同時にレース車両制作の責任者でもある本多さんは、命に関わることなので、自身の責任の重さを感じたと語ります。
メンバーは社内公募で集めたため、中にはエンジニア経験のない者も居たので、工程表通りに進まず大変な面もありました。しかし、作業が進むにつれてチーム全員が生き生きと活動し、自ら行動を起こしてやろうとする自立心が芽生えていることを感じました。スタッフ同士のコミュニケーションが増えOne Teamが出来上がっていきました。
レースの総監督と同時にレース車両制作の責任者でもある本多さんは、命に関わることなので、自身の責任の重さを感じたと語ります。
メンバーは社内公募で集めたため、中にはエンジニア経験のない者も居たので、工程表通りに進まず大変な面もありました。しかし、作業が進むにつれてチーム全員が生き生きと活動し、自ら行動を起こしてやろうとする自立心が芽生えていることを感じました。スタッフ同士のコミュニケーションが増えOne Teamが出来上がっていきました。




MAZDA FAN FESTA 2024本番、Project Dが走り出す
初参加の北陸マツダは、心を一つに事故なく、運転を楽しんで無事25位で完走。
ブースでは、能登の物産品を販売しました。売上金は全額石川県を通して能登半島の災害に関わる義援金に寄付することにしており、多くのお客様に賛同してご購入いただきました。




がんばろう北陸!!
これからも、北陸マツダは地域の皆様に「走る歓び」をお届けできるよう、頑張っていきます。
北陸マツダ プロジェクト Dメンバー
ーマツダスタッフよりー
近年、毎年日本のどこかで災害が起き、自分達の住む地域にいつ起こるか分かりません。まもなく能登半島地震から1年が来ようとしていますが、あの時の恐怖のトラウマが消えない被災者の方々の話は、胸を打つと同時に、日々の生活をどう過ごせばよいのか考えさせられました。
今回One Team心を一つにしてマツチャレに初参戦した北陸マツダの軌跡は、被災者の気持ちを前向きに勇気と感動を与えたのではないかと思います。
被災地の復興にはまだまだ時間がかかりますが、被災者の笑顔には未来への希望が見えたような気がしました。これからもマツダグループの一員として応援していきたいと思います。
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