マツダデザイン特別講座 体験レポート

夏休みの最終日、デザインやアートに関心のある高校生以上の方を対象とした「マツダデザイン特別講座」を、マツダ本社ロビーにて開催しました。
イベントでは、マツダのデザイナーが講師となり、マツダデザインの思想や魂動デザインの考え方をご紹介。
野生動物が見せる美しい動きをもとにした魂動デザインの解説や、そこから生まれたデザインモチーフがどのように量産車に反映されたのかなど、
マツダのクルマづくりにおけるデザインの関わり方について、皆さん真剣に耳を傾けていらっしゃいました。
開催日:2015年8月31日

人を中心に発想するデザインのあり方を再認識。

松本さん

大学では、染色造形という織りや染めといった素材を扱う科目を専攻されている松本さん。
“艶”や“凛”などをテーマにしたセミナーがあると先生から紹介され、今回参加してくださったそうです。

大学では、染色造形という織りや染めといった素材を扱う科目を専攻されている松本さん。
“艶”や“凛”などをテーマにしたセミナーがあると先生から紹介され、今回参加してくださったそうです。

まず人がいて、そして素材がある。
デザインの本質に気づかされました。

「クルマはもともと好きで、ロードスターのデザインにはずっと注目していました。
直線的なスタイルのスポーツカーが主流の中、ロードスターは曲線美を生かしたデザインを取り入れていて、マツダってカッコいいことやるなって思いましたね。
今日の話で印象的だったのは、素材選びは乗る人がどう感じるかを中心に決めているという点ですね。
普通だったら人の目を引くために、ちょっと違う素材や変わった色でデザインしがちだと思うんですが、そうではなくあくまで人のためのデザインであると。
座り心地や肌に触れる感触などを考慮して素材を選ぶという、本来当然のことに気づかされて。
ああ、なるほどなって思いました。
しかもそれが、“人馬一体”などの人を中心とした設計思想にもつながっているところが素晴らしいなって感じました」。

まず人がいて、そして素材がある。
デザインの本質に気づかされました。

「クルマはもともと好きで、ロードスターのデザインにはずっと注目していました。
直線的なスタイルのスポーツカーが主流の中、ロードスターは曲線美を生かしたデザインを取り入れていて、マツダってカッコいいことやるなって思いましたね。
今日の話で印象的だったのは、素材選びは乗る人がどう感じるかを中心に決めているという点ですね。
普通だったら人の目を引くために、ちょっと違う素材や変わった色でデザインしがちだと思うんですが、そうではなくあくまで人のためのデザインであると。
座り心地や肌に触れる感触などを考慮して素材を選ぶという、本来当然のことに気づかされて。
ああ、なるほどなって思いました。
しかもそれが、“人馬一体”などの人を中心とした設計思想にもつながっているところが素晴らしいなって感じました」。

海外で日本のデザインが勝ち残るため、
伝統的な美意識に立ち返るのは理にかなう。

「マツダのデザインが、日本の美を強く意識しているという点も興味深かったです。
日本のモノづくりが世界で勝負する際、何を独自性にすべきか。

海外で日本のデザインが勝ち残るため、
伝統的な美意識に立ち返るのは理にかなう。

「マツダのデザインが、日本の美を強く意識しているという点も興味深かったです。
日本のモノづくりが世界で勝負する際、何を独自性にすべきか。

欧米は独自のブランドやデザインが完成していると考えたら、日本は日本人ならではの手作業による伝統の技といったものが、海外に出た時に他にはない唯一性になると考えます。競争ではそういうものがないと勝ち残れないし、そう考えると原点である日本の伝統的な美意識に立ち返るのは理にかなっていると思います。

欧米は独自のブランドやデザインが完成していると考えたら、日本は日本人ならではの手作業による伝統の技といったものが、海外に出た時に他にはない唯一性になると考えます。競争ではそういうものがないと勝ち残れないし、そう考えると原点である日本の伝統的な美意識に立ち返るのは理にかなっていると思います。

これから自分の創作活動でも、人がいて成立するというデザインの考え方をもっと意識していこうと思いました。
ただ、人だけを考えると退屈な造形になりそうだし、造形を優先させると人が置き去りになりそうだし。
そこを両立させる“機能美”ってことなんでしょうね。
そこを追求していこうって思います」。

これから自分の創作活動でも、人がいて成立するというデザインの考え方をもっと意識していこうと思いました。
ただ、人だけを考えると退屈な造形になりそうだし、造形を優先させると人が置き去りになりそうだし。
そこを両立させる“機能美”ってことなんでしょうね。
そこを追求していこうって思います」。

関連情報

TOP