ドライブベルト
役割
エンジンのクランクシャフトから動力をとり、エンジン補機類(オルタネータ、ウォーターポンプ、エアコンコンプレッサー、パワーステアリングポンプ等)を駆動させる重要な役割を担っています。
その駆動目的によって、ファンベルト、エアコンベルトなどと表現されています。最近は一本の長いベルトで全ての補機類を駆動するものもあります。
マツダ純正ベルトの特長
エンジンレイアウトや駆動する補機類の特性に合わせて材質や形状※1を選定、最適化した専用部品です。
最適な材質や形状とすることで駆動力を確保するとともに異音防止や耐久性向上など総合性能に優れ、安心感があります。
例えば、被水環境や劣化した場合でも異音が発生しないようにベルトリブ面の材質選定しています。
マツダ車の点検/交換時期の目安
点検
定期点検時:緩みや損傷を確認
点検
定期点検時:緩みや損傷を確認
交換時期目安
全車:36ヵ月/60,000km
交換時期目安
全車:36ヵ月/60,000km
ノンメンテナンスによるトラブル
ベルトの張り調整や交換をしないまま長期間使用すると、ゴムを主とする素材のため、伸びたり、ヒビ割れたり、すり減ったりする結果、ベルト鳴きが発生し、さらには切断の危険性が出てきます。
走行中にベルトが切れると、下記のトラブルが発生します。
- ウォーターポンプを駆動しているベルトが切れると冷却水の循環ができなくなりエンジンが過熱(オーバーヒート)し、焼き付く。
- オルタネータ(発電機)を駆動しているベルトが切れると、バッテリーへの電流の供給が途絶え、数分後にはエンジンが停止する。
- パワーステアリングベルトが切れると動力が的確に伝わらず、オイルポンプが空回りして油圧が低下し、ハンドル操作が重くなる。
- エアコンが効かなくなる。
ワンポイントアドバイス
- ベルトにはオイルが付着しないよう、ご注意ください。
- エンジンを始動した時や高回転で回した時、あるいは、ハンドルの回転操作時やエアコン作動時にエンジンルーム付近から”キュルキュル”といったおかしな音がした場合はベルトのスリップが考えられます。最寄りのマツダ販売店にてベルトの張り点検・調整、あるいは交換をお願いします。
- 走行中にメータ内の充電警告灯や水温警告灯が点灯した場合は、ただちに安全な場所に停止し、最寄りのマツダ販売店に連絡してください。
- ベルトの形状:Vベルト、Vリブドベルト、コグベルトなど。