ブレーキフルード
役割
ブレーキペダルを踏んだ力をブレーキに伝える重要な役割をしています。
ブレーキペダルを踏んだ力はブレーキフルードによって圧力としてホイールシリンダーやキャリパーに伝えられます。
伝わった圧力はシューやパッドをブレーキドラムやブレーキディスクに押しつけ、その摩擦力によりブレーキをかけたり減速します。
マツダ純正ブレーキフルードの特長
マツダの厳しい品質基準に適合しています。
ドライ沸点250℃、ウェット沸点150℃とJIS3種を余裕でクリアしており、
マツダ車のブレーキ装置に用いられている金属、非金属部品に害を及ぼしません。
マツダ車の点検/交換時期の目安
点検
日常点検時:量
定期点検時:量、汚れ
交換時期目安
全車:初回36ヵ月、以後24ヵ月
点検
日常点検時:量
定期点検時:量、汚れ
交換時期目安
全車:初回36ヵ月、以後24ヵ月
ノンメンテナンスによるトラブル
- 劣化すると水分混入による沸点降下が起こり、フルードが沸騰して配管内に気泡が発生し、液圧が気泡に吸収されて伝わらずブレーキが効かなくなる“ベーパーロック現象※1”を引き起こす危険性がでてきます。
2~3年の走行により吸湿量が3.5%(平均的な吸湿量)になると、新液時205℃以上の沸点が約150℃ 程度まで低下します。 - 長期間使用するとフルードに含まれる各種添加剤が劣化し、ゴム部品を硬化させ、漏れの原因になります。
また、吸湿性により、ブレーキ部品を錆させることもあります。
ブレーキフルードの規格
JIS※2 | DOT※2 | 沸点 ℃ | 色 | |
---|---|---|---|---|
ドライ | ウェット | |||
3種 | 3 | 205℃以上 | 140℃以上 | 無色~アンバー |
4種 | 4 | 230℃以上 | 155℃以上 | |
5種 | 5.1 | 260℃以上 | 180℃以上 |
ブレーキフルードに要求される性能
沸点が高いこと
ブレーキは、ディスクローターとパッドあるいはドラムとシューの摩擦によりクルマを制動させますが、この時に摩擦熱が発生しブレーキフルードの温度が上がり、ブレーキフルードの沸点が低いとベーパーロック現象がおきます。
沸点が高いこと
ブレーキは、ディスクローターとパッドあるいはドラムとシューの摩擦によりクルマを制動させますが、この時に摩擦熱が発生しブレーキフルードの温度が上がり、ブレーキフルードの沸点が低いとベーパーロック現象がおきます。
含水時の影響が少ないこと
ブレーキフルードは成分の特性上水分を吸収しやすく※3、またブレーキシステムの機構上吸湿は避けられません。ブレーキフルードはブレ―キングの都度リザーブタンクキャップの空気穴より大気が出入するため空気中の水分を吸湿します。含水すると沸点が大幅に下がり、ベーパーロック現象が起きやすくなります。
含水時の影響が少ないこと
ブレーキフルードは成分の特性上水分を吸収しやすく※3、またブレーキシステムの機構上吸湿は避けられません。ブレーキフルードはブレ―キングの都度リザーブタンクキャップの空気穴より大気が出入するため空気中の水分を吸湿します。含水すると沸点が大幅に下がり、ベーパーロック現象が起きやすくなります。
適当な粘度があること
粘度(粘り)が低い場合は、液漏れが発生しやすく、逆に濃い場合は、流れが悪くなります。
低温、高温時を問わず粘度が適当であることも大切な条件です。
適当な粘度があること
粘度(粘り)が低い場合は、液漏れが発生しやすく、逆に濃い場合は、流れが悪くなります。
低温、高温時を問わず粘度が適当であることも大切な条件です。
ゴムや金属に害を与えないこと
ブレーキの関連部品であるブレーキホース等のゴム類、シリンダー、ピストン等の金属類に悪影響を及ぼさないことも必要です。
ブレーキ関連部品への悪影響:ゴム類(ゴム膨潤、収縮、硬度過大、過小)、金属(錆、腐食等)
ゴムや金属に害を与えないこと
ブレーキの関連部品であるブレーキホース等のゴム類、シリンダー、ピストン等の金属類に悪影響を及ぼさないことも必要です。
ブレーキ関連部品への悪影響:ゴム類(ゴム膨潤、収縮、硬度過大、過小)、金属(錆、腐食等)
- ベーパーロック現象:発生した気泡に力を吸収されて力が伝達されないこと。
- JIS:日本工業規格、DOT:米国運輸省規格
- 水溶性の原料を使用している理由
油が主原料だと水分が混入した場合、分離した水が100℃で沸騰、0℃で氷結してしまうため。
また、低温では粘度が高く、流れが悪くなります。