冷却水(LLC)
役割
絶えず高温となるエンジンの周囲をラジエーターで冷やした冷却水(LLC)が循環することで、
エンジンを冷やし、オーバーヒートを防ぎます。
マツダ純正LLCの特長
マツダ純正LLCはマツダ車に最も適するように開発された専用部品です。
耐久評価に合格し、マツダの厳しい品質基準をクリアしたLLCです。
不凍効果
LLCの主成分であるエチレングリコールの性質により気温が0℃以下になっても冷却水の凍結を防ぎます。
防錆防蝕効果
添加剤の働きにより、冷却装置内部(エンジン内、ラジエーター、ウォーターポンプなど)の金属部品の発錆を防止するとともに、ゴム部品の劣化を防ぎます。
放熱効果
冷却装置にスケール(水アカ)が付着しないため十分な放熱効果が得られます。
消泡効果
冷却水の泡立ちが少なくなるため、気泡発生に伴う機械的損傷、腐食(キャビテーション)が抑えられます。
- LLCの濃度が高すぎると、かえって凍結温度が高くなるので注意が必要です。
マツダ車の点検/交換時期の目安
点検
日常点検時:量
定期点検時:量、漏れ、汚れ
交換時期目安
車両タイプ/LLCタイプ | 交換時期目安 |
---|---|
乗用車:純正LLC使用の場合※1 | 初回36ヵ月、以後24ヵ月 |
乗用車:純正LLCゴールデン使用の場合※2 | 初回9年、以後4年 (初回180,000km、以後100,000km) |
軽自動車:純正LLC使用の場合 | 初回36ヵ月、以後24ヵ月 |
軽自動車:純正スーパーLLC使用の場合 | 初回7年、以後4年 (初回150,000km、以後75,000km) |
- 距離を走っていなくても時間の経過とともに劣化します。どちらか早い方で交換をされることをおすすめします。
- 使用条件により異なりますので、詳細は取扱説明書を参照ください。
ノンメンテナンスによるトラブル
LLCの交換時期を守らず、長期使用を続けると、防錆能力が低下し、錆の発生、金属の腐食、水アカの堆積などが進行していきます。
その結果、ラジエーターコアの目詰まり、ウォーターポンプの作動不良、サーモスタットの作動不良、
ラジエーター、ウォーターパイプの穴あきなどがおこり、ついには重大なエンジンダメージにつながります。
- ラジエーターキャップ付近にFL22というマークがない
- ラジエーターキャップ付近にFL22というマークがある