- マツダを知る
1,300km離れた剣淵町とマツダのつながり
北海道剣淵町(けんぶちちょう)。旭川の北に位置するこの町は、マイナス25℃を下回ることもある極寒の豪雪地帯です。
皆様は、約2,800人が暮らすこの町に「マツダ剣淵試験場」があることをご存じでしょうか?
今回は、この試験場についてご紹介します。
剣淵試験場は何をするところ?
剣淵試験場は、マツダの国内開発拠点の中で最北端に位置し、主に開発車両の雪上走行性能を育成・検証するための試験場です。
マツダと剣淵町とのつながりは実に40年にもなります。毎年、剣淵町の方々に多大な協力をいただいて冬季限定の試験場を開設し、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム:横滑り防止機構)や4WDシステムなど走行機能の育成、ブレーキやボディなど耐寒性能の検証、そして豪雪地帯ならではの雪の多さを活かして深雪や融雪など様々な路面状況での性能検証を行っています。
“生きたテストコース”でクルマを鍛える
マツダの開発エンジニアたちは、走行テストを重ねてクルマの性能をより良くしていくことを「育成」や「鍛える」とも呼びます。
クルマを「鍛える」場として、剣淵試験場は最高の環境です。というのも、一般的に車の試験場は専用に作られ、人工的に設計された広いコースであることがほとんどですが、剣淵試験場は夏は林道として町の人が使う “生きた道”です。道幅が狭かったり自然な道のうねりがあったり、まさに日常で走る環境そのものなんです!
この過酷な雪道を時には100km/hを超える速度で走り、ブレーキやサスペンション、エンジン、駆動系、そして制御システムの検証を重ねることで、グリップの低い雪上でのハンドリング性能や走破性をつくり込んでいます。
さらに極寒の気温下でのブレーキやヒーター、カメラの視界など、クルマの安全に関わるすべての安全性能が日々鍛えられています。
1,300kmの距離を越えて、つながり続ける
広島のマツダ本社と直線距離で約1,300kmも離れた剣淵ですが、距離を感じさせない機会があります。それは剣淵試験場に町の方々を招待し、30年以上にわたって年に一度行われてきたイベントです。
広島のマツダ本社と直線距離で約1,300kmも離れた剣淵ですが、距離を感じさせない機会があります。それは剣淵試験場に町の方々を招待し、30年以上にわたって年に一度行われてきたイベントです。
今年は「MAZDA OPEN DAY2024 IN KEMBUCHI」という名前で2月に開催され、マツダ車の雪上性能体験やゲームコンテンツ、道の駅での広島物産展の同時開催など、さまざまな楽しめる工夫で彩られました。
今年は「MAZDA OPEN DAY2024 IN KEMBUCHI」という名前で2月に開催され、マツダ車の雪上性能体験やゲームコンテンツ、道の駅での広島物産展の同時開催など、さまざまな楽しめる工夫で彩られました。
300名近い人々が訪れ、テストドライバーが運転するテスト車両での高速同乗体験や雪上ジムカーナ大会、RCカー体験、そして雪上ドリフトデモンストレーションなど、子どもから大人まで多くの方々にマツダブランドに親しんでいただけるイベントとなりました。
試験場やイベントについてマツダ公式Blogで詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください!
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