タイヤ
役割
「走る」、「曲がる」、「止まる」ために重要な役割を担っている部品です。
タイヤには以下の役割があります。
車重を支える |
タイヤ内部に充填された空気が、人、荷物、クルマ自体などの重量を支える役目を果たしています。 |
---|---|
駆動力、制動力を路面に伝える |
タイヤと路面の摩擦力によって、エンジンやブレーキの力を路面に伝え、クルマの走る止まるという動きを機能させています。 |
路面からの衝撃を緩和する |
タイヤ内部に充填された空気が、ばねの働きをして、路面から伝わる衝撃を吸収緩和します。 |
クルマの方向を転換・維持する |
タイヤと路面との摩擦力によって、クルマを直進させたり、コーナリングを維持します。 |
タイヤサイズの表示例
タイヤサイズはタイヤのサイドウォールに表示されています。
1.タイヤの幅
無負荷状態のタイヤ側面の模様や文字等含むタイヤの最大幅
2.扁平率
扁平率(%)=タイヤの高さ/タイヤの総幅×100
3.ラジアル構造
ラジアルタイヤであることを示しています
4.リムの直径
装着可能なホイールサイズを示しています(インチ)
5.ロードインデックス
規定の条件下で、そのタイヤに負荷できる最大負荷能力を示す数値 94=670kg
6.速度記号
規定の条件下で、そのタイヤが走行できる速度(最高速度=能力)を示す記号 H = 210km/h
7.プライレーティング
タイヤの強度を示しています
タイヤラベリング制度
このラベリング(表示方法)制度は、社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が自主基準として策定し、転がり抵抗性能とウェットグリップ性能が互いに一定値を満たすタイヤを『低燃費タイヤ』として定義しています。
ラベリング制度を構築し、消費者へ適切な情報を提供します。適用範囲は、消費者が交換用としてタイヤ販売店等で購入する乗用車用夏用タイヤとなります。
このラベリング(表示方法)制度は、社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が自主基準として策定し、転がり抵抗性能とウェットグリップ性能が互いに一定値を満たすタイヤを『低燃費タイヤ』として定義しています。
ラベリング制度を構築し、消費者へ適切な情報を提供します。適用範囲は、消費者が交換用としてタイヤ販売店等で購入する乗用車用夏用タイヤとなります。
転がり抵抗性能とウェットグリップ性能の等級
転がり抵抗係数(RRC) 単位(N/kN) | 等級 |
---|---|
RRC≦6.5 |
AAA |
6.6≦RRC≦7.7 |
AA |
7.8≦RRC≦9.0 |
A |
9.1≦RRC≦10.5 |
B |
10.6≦RRC≦12.0 |
C |
ウェットグリップ性能(G) 単位(%) | 等級 |
---|---|
155≦G |
a |
140≦G≦154 |
b |
125≦G≦139 |
c |
110≦G≦124 |
d |
『低燃費タイヤ』は、転がり抵抗係数の等級がA以上で、ウェットグリップ性能の等級がa~dの範囲内にあるもので、低燃費タイヤ統一マークである『』を表示したものです。ラベリング制度の詳細な仕組みについては、(社)日本自動車タイヤ協会のウェブサイトをご覧ください。ラベリング制度に関する詳細なデータは、タイヤ公正取引協議会に届け出てあります。
- 転がり抵抗とは走行中にタイヤが損失するエネルギーであり、転がり抵抗係数は、タイヤへの荷重に対する転がり抵抗の比率です。
- 転がり抵抗係数は、JIS D4234:2009(ISO28580)を用いて測定しています。
- ウェットグリップ性能は路面がぬれた状態でのタイヤのグリップ力(制動時のグリップ力)であり、EU規則Wet Grip グレーディング試験法(案)【TEST METHOD FOR TYRE WET GRIP GRADING(C1 TYRES)】を用いて測定しています。
- 転がり抵抗およびウェットグリップ性能は、空気圧や溝深さ、および使用条件等によって異なります。
- タイヤの転がり抵抗の低減は、一般的には車両燃費の改善に寄与しますが、その低減幅は実車燃費の改善率を示すものではありません。
- このグレーディングは、JATMAで定めた試験方法、基準に従い等級付けし、日本で販売される製品にのみ適用されます。