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SUVとは?車種別の特徴と後悔しない選び方

   

道行く車を眺めていると、ちょっと大柄でスタイリッシュなSUVをたくさん見かけるのではないでしょうか。
SUVとは、Sport Utility Vehicleの略で、その意味は「スポーツ用多目的車」です。オフロード車をルーツに持つSUVは、実用性とデザイン性を兼ね備えていることから、現在非常に人気の高いボディタイプとなっています。

 

具体的にどのような車をSUVと呼ぶか、明確な定義はありませんが、一般的に「最低地上高、車高が高い」「悪路走破性が高い」「積載性に優れる」といった特徴が挙げられます。こうした特徴から、日常の足として、アウトドアライフを支える相棒として、「多目的」という言葉の通り、さまざまなシーンで活躍してくれます。

 

本記事をご覧の皆様の中にも、SUVが気になっている方も多いのではないでしょうか。ただし、SUVは人気のボディタイプなので多くのモデルが存在し、いざ「欲しい」と思っても、どれを選べば良いのかわかりにくいかもしれません。そこで、今回は自分に合う1台に出会うための、SUV選びのポイントを紹介します!

 

   

SUVとは?

SUVには厳密な定義がないことはすでにお伝えしましたが、「一般的な特徴」をもう少し詳しく紹介します!

 

■最低地上高、車高が高い
最低地上高(地面から車体の最も低い部分までの高さ)が、一般的なセダンタイプの車と比較して高いのがSUVの特徴です。そして最低地上高が高い分、車高も高くなり、概して迫力ある車体となります。

■悪路走破性が高い
最低地上高が高いことから、凹凸のある山道などの悪路でも車体底部が路面と接触しづらいため、高い走行性能を発揮します。

■積載性に優れる
迫力ある車体だけに内部が広いモデルが多く、その分ラゲッジスペースが広く、多くの荷物を積載できます。

   

ボディサイズで選ぶ

多くのモデルがラインナップされているSUVですが、その中から自分に合うモデルを選ぶには、まず車両の「サイズ」に注目し検討してみると良いでしょう!

 

SUVに限らず、車選びにおいて車両の「サイズ」は重要な要素です。サイズによって、取り回し性や乗車定員数、積載性などが変わってきますので、ご自身の使い方を考慮して、ちょうどいいサイズの車を選ぶのがポイントです。

 

SUVは、一般的にサイズによって「コンパクトSUV」「ミドルサイズSUV」「フルサイズSUV」に分類されます。さらに、軽自動車規格の「軽SUV」もあり、選択肢はとても豊富です。各サイズのSUVの特徴を詳しく見ていきましょう。

   

街乗りメインならコンパクトSUV

全長約4,400mm以下のSUVは一般に「コンパクトSUV」と呼ばれています。「コンパクト」の名の通り、扱いやすいサイズ感で立体駐車場にも収まりやすく、街乗りに使いやすいのが特徴です。

 

たとえば、マツダ車の場合MAZDA CX-30がこの分類にあたります。

MAZDA CX-30

 

そのコンパクトな全長とSUVらしい車高は、セダンタイプのMAZDA3 SEDANと比較するとよくわかります。

   

   

ご覧のようにSUVは最低地上高が高めに設定されており、多少凹凸のある路面でも車体底面が接触しづらいため、ちょっとしたアウトドアユースにも対応できます。「街乗りがメインだけど、たまには愛車でアウトドアを楽しみたい」という方はぜひ検討したいSUVです。

 

アウトドアユースを視野に入れる場合は、ラゲッジスペースのサイズを確認し、自分が載せる荷物が収まりそうかシミュレーションしておくと良いでしょう!

   

CX-30の場合、シートアレンジによってラゲッジスペースの容量を拡大できます。
こうした拡張性も含めて自分の荷物が載せられるか検討してみましょう!

   

   

アウトドア好きならミドルサイズSUV

全長4,400〜5,000mmのSUVは一般に「ミドルサイズSUV」と呼ばれています。マツダ車の場合、MAZDA CX-5がミドルサイズSUVにあたります。

MAZDA CX-5

 

ボディサイズはより大きくなり、迫力ある車格が楽しめます。車高が高いため、運転時の視界も高くなり、広い視野が得られるのもアドバンテージといえます。

   

   

上図のとおり、コンパクトSUV(CX-30)と比較すると、サイズの違いは顕著です。最低地上高がさらに高くなり、より悪路走破性が高まるので、アウトドアユースはもちろん、凸凹道の多いエリアにお住まいの方にとっては、日常の移動を支えてくれる頼もしい存在になってくれます。また、街乗りにも便利に使えるバランスのいいサイズなので、たくさんの買い物をすることが多い方にも、ぜひ検討してほしいSUVです。

   

   

アウトドアユース、家族旅行にもゆとりのフルサイズSUV

全長5,000mm以上のSUVが一般に「フルサイズSUV」と呼ばれます。ただし、こちらも明確な定義はなく、全長4,800mm以上をフルサイズと表現する場合もあります。大柄な車体なので積載性に優れ、かつ最低地上高も高いので、重装備で挑む本格的なアウトドアユースにも対応できるSUVと言えます。

   

全長5,000mm以上の現行のマツダ車では、北米向けモデルのMAZDA CX-90が全長5,100mmで「フルサイズSUV」に分類できます。
日本では未発売ですが、その車格は圧巻です!

 

その迫力ある車格から、7人乗りモデルがラインナップされることもフルサイズSUVの特徴のひとつと言えるでしょう。マツダ車の場合、8/22に国内発表したMAZDA CX-80がフルサイズSUVにあたります。全長4,995mmの3列シートを備えた7人乗SUVとして、欧州で2024年5月に予約受注を開始しています。日本での販売開始は今年秋を予定しています。

MAZDA CX-80

 

狭い道では運転に気を遣う部分がありますが、6人や7人乗りであれば、家族旅行でもかなり余裕をもって対応できます。また、アウトドアユースでは、自分の荷物だけでなく、友人の荷物もまとめて載せ、フィールドに出かけるという使い方も可能です。

   

CX-80内部。グレード・仕様により6~7人まで乗ることができるゆとりの空間で、家族旅行も快適に。

   

   

コスパに優れる軽SUV

排気量660cc以下、全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下、全高2,000mm以下の、軽自動車規格に収まるSUVが「軽SUV」です。

 

その魅力は、なんといってもコストパフォーマンスの高さです。車両価格が手頃なことはもちろん、普通車と比較すると税金など維持費が低い点も大きな特徴です。

 

マツダ車では、MAZDA FLAIR CROSSOVERが軽SUVに該当します。

MAZDA FLAIR CROSSOVER

 

軽自動車のコンパクトな車体ならではの、狭い道での運転のしやすさは言うまでもないメリットです。それでいて、SUVらしさもきっちりと兼ね備えています。たとえば、FLAIR CROSSOVERの最低地上高は180mmで、多くの軽自動車が160mm台であることを考えると高めの設定で、悪路走破性に優れます。エンジンの排気量が小さいため急峻な道の走行は不得手ですが、都市型キャンプ場などを利用する、ちょっとしたアウトドアユースであれば対応できます。

 

なお、FLAIR CROSSOVERの場合、多彩なシートアレンジによる積載性の高さがポイントです。

   

運転席を含むフルフラットにできるため、大きな荷物を載せられるだけでなく、車内で横になって休憩したい場合にも便利です。

 

コストを抑えてカーライフを楽しみたい、SUVらしいデザインや実用性を気軽に楽しみたい、という方は軽SUVを検討してみてはいかがでしょうか。

   

   

使い方やよく運転する環境でぴったりのモデルを選ぶ

車選びはサイズだけがポイントではありません。自分にぴったりのモデルを選ぶには、自分が車をどのように使うのか、どこで使うのか、と考える方法もあります。こうした選び方のポイントをいくつか紹介しましょう!

   

よく運転する環境で選ぶ

普段自分がどのような道路や駐車場を運転する機会が多いかを考えてみると、車選びのヒントが見つかります。都市部の狭い道や商業施設の駐車場といった狭いスペースに入ることが多いのであれば、取り回し性に優れる「コンパクトSUV」がおすすめです。

 

特にSUVは比較的サイズの大きい車が多いため、サイズはよくチェックしておきたいポイントです。狭い道を運転することが多い、運転に不慣れでサイズの大きい車を運転することに不安がある、といった方であれば、「コンパクトSUV」を検討してみてはいかがでしょうか。

   

乗車人数で選ぶ

普段、何人で車に乗ることが多いかも、車選びのポイントのひとつです。一人で乗ることが多い方であれば、「軽SUV」や「コンパクトSUV」でも十分な可能性が高く、車両価格、車の維持費といったコストも抑えられます。

 

一方、家族で出かけることが多いのであれば、乗車人数を考慮し、「コンパクトSUV」「ミドルサイズSUV」を選ぶのがおすすめです。

 

車内空間のゆとりを求める、家族に加え友人を乗せる、といったケースでは、3列シートを備えたモデルなど、5人以上乗車できるSUVも視野に入れて検討してみましょう!

   

使い方で選ぶ

車の「使い方」と、乗車人数や積載性といった車の特性を照らし合わせて考えるのも、車選びのコツです。

 

まず、ご近所のお出かけや買い物、といった普段使いが多いのか、旅行やアウトドアに使うことが多いのか、車の「使い方」を考えましょう。そして、それに合う車はどれかを考えると、自分にぴったりなモデルを探しやすくなります。

 

たとえば、3人家族で普段使いがメインで日頃の買い物の量もそこまで多くない、という使い方であれば、「軽SUV」や「コンパクトSUV」を中心に検討しましょう。普段使いがメインで、ベビーカーを載せることが多い方や、旅行やアウトドアなどで大きな荷物を載せて移動することが多い方であれば、「ミドルサイズSUV」や「フルサイズSUV」を検討するのがおすすめです。

   

エンジンタイプや駆動方式で選ぶ

SUVは、エンジンタイプや駆動方式などグレード設定が豊富なモデルが多いです。この中から、自分にぴったりのSUVを選ぶためには、車にどのような走行特性を求めるのかを考えましょう!

 

まず、エンジンに関しては、ガソリンエンジンはスムーズさが特徴のひとつで、都市部や高速道路など、さまざまなシーンでスムーズに運転できます。爽快な走りを楽しみたい、という方であればガソリンエンジンを検討するのがいいでしょう。一方でディーゼルエンジンですが、こちらは力強い走り、ロングツーリングを快適に楽しみたい、という方におすすめです。

 

そしてハイブリッドですが、こちらは燃費を抑えて走りたい、という方に向きます。なお、環境性能に関しては、技術革新が進んだ現在では、ハイブリッドだけでなく、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、いずれも高い水準で備えています。

 

このように、エンジンそれぞれに特徴がありますが、以下、参考記事のような情報を調べてみると、お気に入りの車を探すヒントが見つかります。ぜひチェックしてみてください!

 

■参考記事:パワーユニットの詳しい情報を見る

 

駆動方式に関しては、路面状態が良い都市部での使用がメインであれば、2WD。急な山道や悪路、あるいは雪の多いエリアでの走破性を求めるのであれば、駆動力に優れるAWD(4WD)を備えたモデル、といった選び方ができます。

 

また、路面状態が良い都市部での使用がメインの場合でも、昨今よく発生するゲリラ豪雨や悪天候時に備えてAWD(4WD)を選ぶ方も増えています。

   

選び方のコツを理解して自分に合うSUVを選ぼう

豊富なラインナップが揃うSUVですが、自分に合う1台を見つけるためには、選び方のコツを理解することが大切です。

 

マツダでもさまざまなサイズのSUVのラインナップがあり、グレードも豊富です。今回ご紹介したように、「どんなサイズの車が必要か?どのような環境で使うか?」といったポイントをもとに、皆様がぴったりのSUVを見つけ、楽しいカーライフを過ごしていただけるとうれしいです!

   

   

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