※本動画は2019年3月31日時点のものです。
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私の担当業務は、さまざまな素材を使いインテリアの各パーツすべてのハードモデルを製作することです。
ハードモデルとは造形に加え、革や布など実際の素材を使用し質感をデザイナーとともに創り込んでいくことで、
デザインの指標となるモデルのことです。
出身は佐賀県の有田です。陶芸で世界的に有名な場所で、幼いころからモノづくりが身近な環境でしたし、
芸術品に触れる機会が人よりは多かったかもしれません。
初期のテーマデザインから量産デザインまで一連のデザインモデルを製作しました。MAZDA3のインテリアで感じていただきたい、素材の良さや造り込みを引き立てる『仕立て』の部分にこだわってきました。
具体的には、お客様にお届けしたい内装空間を実現するために、空間構成として柔らかさをもたせる部分。例えばドアの表皮巻きのパネルでは革の厚みや柔らかさなどの質感を表現するために、ステッチの入り方や糸が沈み込む革の微細な立体感など細部の細部まで工夫を凝らしました。
初期のテーマデザインから量産デザインまで一連のデザインモデルを製作しました。MAZDA3のインテリアで感じていただきたい、素材の良さや造り込みを引き立てる『仕立て』の部分にこだわってきました。
具体的には、お客様にお届けしたい内装空間を実現するために、空間構成として柔らかさをもたせる部分。例えばドアの表皮巻きのパネルでは革の厚みや柔らかさなどの質感を表現するために、ステッチの入り方や糸が沈み込む革の微細な立体感など細部の細部まで工夫を凝らしました。
また今回のMAZDA3のインテリアデザインを表現する上で『触感』も重要な要素の一つです。人間が触れて感じる心地よさを、デザインモデルでも再現することが求められたのですがデザイナーの求める『形状』と、インテリアの世界観を支える『触感』その2つを両立させることに苦労しました。
私たちが製作しているものはあくまで「デザインモデル」です。しかし、お客様にお届けしたいMAZDA3のインテリアの世界観やそれを具現化する素材を、「量産モデル」でも実現できなければ意味がない。その一心で素材選びや仕立てを追求していきました。
また今回のMAZDA3のインテリアデザインを表現する上で『触感』も重要な要素の一つです。人間が触れて感じる心地よさを、デザインモデルでも再現することが求められたのですがデザイナーの求める『形状』と、インテリアの世界観を支える『触感』その2つを両立させることに苦労しました。
私たちが製作しているものはあくまで「デザインモデル」です。しかし、お客様にお届けしたいMAZDA3のインテリアの世界観やそれを具現化する素材を、「量産モデル」でも実現できなければ意味がない。その一心で素材選びや仕立てを追求していきました。
デザイナーから依頼されたものを形にするだけでなく、デザイナーの想いを汲み取り革の張り方や糸の太さなど、素材を知るものとしての目線でさまざまな提案をしながら一緒に造り込んでいきました。
革専用のミシンを使用し、ステッチの間隔や縫い方なども試行錯誤しました。今回はデザイン開発の早い段階から私たちハードモデラーとデザイナーとが素材に触れながらともに刺激し合いました。
まず、先行デザインの段階では、家具やバッグに使用される特別な革を使用し、究極の理想像をデザインモデルとして造り込んでいます。
デザイナーから依頼されたものを形にするだけでなく、デザイナーの想いを汲み取り革の張り方や糸の太さなど、素材を知るものとしての目線でさまざまな提案をしながら一緒に造り込んでいきました。
革専用のミシンを使用し、ステッチの間隔や縫い方なども試行錯誤しました。今回はデザイン開発の早い段階から私たちハードモデラーとデザイナーとが素材に触れながらともに刺激し合いました。
まず、先行デザインの段階では、家具やバッグに使用される特別な革を使用し、究極の理想像をデザインモデルとして造り込んでいます。
しかし、量産化に向けて、素材の種類や厚みが絞られてきても、テーマデザインで表現した素材の見え方や、質感の高さを仕立てで表現しなければなりません。理想に近い形でお客様に届けられるかどうかの重要な工程なので、難しく、しかし一番やりがいがあって楽しいとも言えます。
素材と仕立てのプロとして、その壁をデザイナーとともに越えていきました。
しかし、量産化に向けて、素材の種類や厚みが絞られてきても、テーマデザインで表現した素材の見え方や、質感の高さを仕立てで表現しなければなりません。理想に近い形でお客様に届けられるかどうかの重要な工程なので、難しく、しかし一番やりがいがあって楽しいとも言えます。
素材と仕立てのプロとして、その壁をデザイナーとともに越えていきました。
服を買うときは縫製につい目が行きます。表はどこのメーカーもきれいに縫製されていますが、裏の糸の始末の仕方など仕立てはやはり気になります。鞄、財布、靴などの革製品も非常に参考になっています。
マツダのデザインではクルマ以外のものづくりの企業を招いて勉強会を行う機会があるのですが、北海道のある馬具メーカーさんを招いて実際に目の前で「鞍」を造るところを見せていただいたのはとても刺激になりました。
服を買うときは縫製につい目が行きます。表はどこのメーカーもきれいに縫製されていますが、裏の糸の始末の仕方など仕立てはやはり気になります。鞄、財布、靴などの革製品も非常に参考になっています。
マツダのデザインではクルマ以外のものづくりの企業を招いて勉強会を行う機会があるのですが、北海道のある馬具メーカーさんを招いて実際に目の前で「鞍」を造るところを見せていただいたのはとても刺激になりました。
『本物』を見るということもそうですが、人と馬がつかう道具として糸・革の処理が『なぜそのような造りになっているのか』その理屈や必然性が、考え抜かれた仕立てとなり、道具そのものの美しさにつながっていることを知ることができて感激しました。
『本物』を見るということもそうですが、人と馬がつかう道具として糸・革の処理が『なぜそのような造りになっているのか』その理屈や必然性が、考え抜かれた仕立てとなり、道具そのものの美しさにつながっていることを知ることができて感激しました。
ドアやインパネの縫製部位は特に注目してほしいです。私たちの素材や仕立てに対する想いが十二分に表現されていると思います。
また、先ほどの馬具の話に関連しますが、私たちが造るインテリアの各パーツは、革の張り具合や面の造形、縫製のラインなど、使っている素材自体の良さが際立つデザインになっています。そのような細部へのこだわりが、MAZDA3の上質な空間につながっているのだと思います。
さらにシート、ステアリング、シフトレバーなどインテリアすべてのパーツで人の手による精緻と温もりが表現されています。その一つ一つを肌で感じていただくことで、お客様には「このクルマを選んで良かった」と思ってもらいたいです。
ドアやインパネの縫製部位は特に注目してほしいです。私たちの素材や仕立てに対する想いが十二分に表現されていると思います。
また、先ほどの馬具の話に関連しますが、私たちが造るインテリアの各パーツは、革の張り具合や面の造形、縫製のラインなど、使っている素材自体の良さが際立つデザインになっています。そのような細部へのこだわりが、MAZDA3の上質な空間につながっているのだと思います。
さらにシート、ステアリング、シフトレバーなどインテリアすべてのパーツで人の手による精緻と温もりが表現されています。その一つ一つを肌で感じていただくことで、お客様には「このクルマを選んで良かった」と思ってもらいたいです。
※本動画は2019年3月31日時点のものです。
※本動画は2019年3月31日時点のものです。
精緻でありながら、温もりを感じられるインテリア空間を目指し、「手仕事」にこだわりました。