明治期から日本の造船の中心として栄える広島・呉。海岸線に沿って林立する大型クレーンは朝靄に包まれ、この非日常の景色に早くも旅の虫が疼きだした。早朝に呉を出発した今回の旅は、呉から「安芸灘とびしま海道」「瀬戸内しまなみ海道」へと島々を繋いでいき、尾道に至る、全長100kmの海道ドライブだ。
最初にMAZDA CX-8で向かったのは、呉の瀬戸内に浮かぶ倉橋島。この旅のご来光と行程を一望できる高台、島内の火山(ひやま)展望台だ。山頂の大岩に腰を据えると、瀬戸内の島々が一望できる360度の大パノラマが開ける。霞がかった島々の稜線と、まだ眠っている漁村の集落が冷たい空気に包まれ、これから始まる旅路との対照的な静けさが、よりいっそう旅への期待感を膨らませた。