みなさんは愛車の状態をチェックしていますか?
車の点検と聞くと、車検や法定点検などを想像する方も多いかと思いますが、自分でも簡単にできることがあります。日頃からチェックすることで異常に早く気付けるため、重大な故障を未然に防ぐことができます。
今回は、日頃からできる点検とそのチェックポイントをご紹介します。
整備士監修のもと、安全に配慮して撮影・記事制作を行っています。この記事は2023年12月時点のものとなります。
カーケア
みなさんは愛車の状態をチェックしていますか?
車の点検と聞くと、車検や法定点検などを想像する方も多いかと思いますが、自分でも簡単にできることがあります。日頃からチェックすることで異常に早く気付けるため、重大な故障を未然に防ぐことができます。
今回は、日頃からできる点検とそのチェックポイントをご紹介します。
タイヤはクルマにとってとても重要なパーツです。タイヤ1本の接地面積は、ほぼハガキ1枚分。これだけの面積で「走る・曲がる・止まる」といったクルマの動きを支えています。
安心かつ快適なドライブをするために、日頃からタイヤの状態を知っておくことが大切です。
タイヤのチェックポイントは以下の2つです。
タイヤの側面には「△」のマークが付いています。その延長線上の溝の中に突起部(スリップサイン)があり、このスリップサインが平らになっていないかを確認します。
タイヤの溝がすり減ると、雨の日の運転に支障をきたしたり、整備不良車と判断されたりしてしまう可能性があります。
タイヤの溝は、雨の日などの濡れた路面で水を排除して、制動距離を短くしたり、直進性を高めたりする機能があります。交換してからの走行距離が伸びるとタイヤのゴムがすり減って、この溝が少なくなってしまいます。その状態で雨の日に運転すると、ハイドロプレーニング現象*などが起きる恐れがあり大変危険です。一般的に夏タイヤは残り溝3mmになると性能が低下するとされています。
そして、スリップサインが平らになったタイヤは残り溝が1.6mmとなります。「道路運送車両の保安基準」では、タイヤの使用限度が残り溝1.6mmと定められているため、整備不良と判断されてしまいます。そうなると、公道での走行使用禁止または車検不合格となってしまいます。よって、タイヤの残り溝がどれくらいあるのかを点検することはとても重要なのです。
タイヤのゴムは長い間使っていると経年劣化などにより、側面やトレッド部(タイヤが路面に接地する部分)にヒビ割れが生じることがあります。点検の際はヒビ割れなどが無いかを確認します。
タイヤの残り溝やヒビ割れなどをチェックした際に、少しでも違和感があればお近くの販売店へご相談ください。
1.タイヤ側面にある「▲」マークを探します
2.スリップサイン(白丸)を見つけます タイヤ側面「▲」マークから画像の矢印方向にあります。溝の中にある突起物がスリップサインです。
3.スリップサインの状態を確認します(車両に装着されている本数分確認) スリップサインが隣り合うトレッド部(路面に設置する面)と平らになっていないかを確認します。平らになっていると残り溝が1.6mmとなりのでタイヤ交換が必要です。「道路運送車両の保安基準」では、タイヤの使用限度が残り溝1.6mmと定められているため、これ以上溝がすり減ってしまうと整備不良車両になってしまいます。そうなると、使用禁止または車検不合格となってしまいます。 画像のスリップサインは平らになる手前ですので、早めに交換したほうがよい状態です。
4.タイヤの側面にヒビ割れなどがないか確認します(車両に装着されている本数分確認) 次にタイヤ側面の状態を確認します。タイヤの側面にヒビ割れや傷、膨らみなどがある場合は、パンクやバースト(破裂)につながる恐れがあるため、タイヤ交換をしましょう。 画像のタイヤは側面にヒビ割れが発生しているため、交換したほうがよい状態です。
タイヤを長持ちさせるコツは、まずは急発進、急ハンドル、急ブレーキをしないことです。さらに、駐車するときに据え切り(止まっている状態でハンドルを切ること)をせず、クルマが動き出してからゆっくりとハンドルを切るようにしましょう。こうすることで、特にフロントタイヤのすり減りが少なくなります。
そして、クルマや乗り方によってタイヤ1本1本のすり減るスピードに差が出ることがあります。そうなる前に、定期的なタイヤのローテーション(位置を交換)がおすすめです。4本ですり減る量を平均化して、タイヤの寿命を延ばすのに効果があります。
スタッドレスタイヤと夏タイヤでは点検方法が違うことをご存じですか?残りの溝が新品の時より50%減ってしまうと、スタッドレスタイヤが持つ氷雪路での本来の機能が期待できないと言われています。
そのため、スタッドレスタイヤには、溝の中にスリップサインのほかに、「プラットフォーム」と呼ばれる突起部があります。
プラットフォームはタイヤの側面にある「↑」マークの先にあります。プラットフォームが平らになったら50%減った合図ですので、早めに交換しましょう。
スリップサイン(白丸)とプラットフォーム(赤丸)
写真のようにプラットフォームはスリップサインよりも高さのある突起になっています。
スタッドレスタイヤは溝の深さに加えて、ゴムの硬さも重要です。製造から年数が経つと自然に劣化して硬くなってしまい、氷雪上での性能を十分に発揮できなくなります。保管方法などによって差が出てくるので、心配な場合は販売店での点検をおすすめします。
夏タイヤをスタッドレスタイヤに交換した後に、保管する際の注意点としては、空気圧を下げてください。そうすることで、タイヤのゴムなどの緊張状態を和らげることができます。
また、タイヤは紫外線に弱いので、直射日光が当たらないようにカバーを掛けておくことをおすすめします。
みなさんはタイヤの適正な「空気圧」をご存じでしょうか?空気圧に過不足があると最悪の場合、パンクやバースト(破裂)してしまう恐れもあります。
タイヤ内の空気は、何もしなくても1カ月で約5%抜けてしまうというデータがあります(JATMA[日本自動車タイヤ協会]調べ)。空気が減ると燃費に影響を与える可能性もあるため、1カ月に1度は空気圧のチェックをして適正な空気圧を維持することが大切です。
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1.適切空気圧をチェックします
マツダ車にお乗りの場合、適切空気圧は運転席ドアまたはドアを開けたボディ側に貼られているラベルを参照してください。
2.エアバルブのキャップを外します
3.空気圧の測定をします
エアバルブにエアゲージの先端を押し当てます。エアバルブとエアゲージの先端の間から空気がもれないようまっすぐ押し当て、空気圧を測定します。
4.空気圧の調整をします
エアゲージのボタンやレバーなどで適切空気圧に調整します。 ※エアゲージの種類により操作方法が異なります。 ※測定専用のエアゲージは空気圧の調整ができないため、販売店などで調整してください。
空気圧の調整後、エアバルブのキャップをしっかり閉めます。残りのタイヤも同様に調整して完了です。
タイヤの空気圧は月に1度のチェックが理想ですが、先程ご紹介したエアゲージを持っていない方がほとんどだと思います。
ガソリンスタンドやカー用品店では、タイヤの空気圧点検や調整に必要なエアキャリーなどを貸してもらえることがあります。借りる際は必ず一声かけるようにしましょう。
ご自身でチェックするのが不安な方は、お店の方に点検してもらうのがおすすめです。
クルマに装着されているさまざまなランプ類は、すべて正常に点灯していますか?クルマにはヘッドランプやブレーキランプをはじめ、ウインカーランプ、スモールランプ、バックランプ、リアライセンスランプなどが装着されています。これらのランプ類は、ひとつでも切れている(点灯しない)と保安基準不適合で整備不良車となってしまうために、公道を走ることができなくなってしまいます。
ドライバー自身はランプが切れていることに気付かないことも多く、そのためランプ類がしっかり点灯するかを日頃から点検することが重要です。もし、点灯しない場合は、お近くの販売店に相談してください。
シフトをパーキングにしてパーキングブレーキをかけた状態で点検してください。
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1.スモールランプ(車幅灯)の確認
エンジンをONにしてスモールランプを作動させ点灯しているかチェックします。
2.ヘッドランプ(ロービーム、ハイビーム)の確認
続いてヘッドランプ(ロービーム、ハイビーム)が点灯しているか確認します。フォグランプが装着されていれば合わせてチェックします。
3.ウインカーランプの確認
左右それぞれのウインカーランプが点灯しているか確認します。ミラーやフェンダーについているランプやクルマの後部も合わせてチエックします。
4.テールランプ(尾灯)とライセンスランプの確認
スモールランプを作動させ、クルマ後部のテールランプとリアライセンスランプが点灯しているかチェックします。
5.ブレーキランプとバックランプの確認
最後の点検は2人で行います。1人がブレーキを踏みながらギアをリバースに入れます。もう1人が強く光るブレーキランプ、上部中央にあるハイマウントランプ、バックランプが点灯しているかチェックします。
最近のクルマはLEDを使っていることが多いので、ランプが切れるということはほとんどないと思います。
しかし、ライセンスランプはまだハロゲンランプを使っている車種もあり、点灯しているか定期的な確認が必要です。
今回ご紹介する「MAZDA3」や一部の車両については、ワイパーの点検をする際に注意が必要です。ワイパーがボンネット下に格納されているため、そのままではワイパーアームを立てることができません。そのため、「サービスポジション」に動かしてから作業する必要があります。下記の手順は「MAZDA3」の操作方法です。操作方法は、車種によって異なりますので、必ず取扱説明書で確認してください。
※正しい手順で行なわないと、ワイパーブレードやワイパーアームが損傷したり、フロントガラスに傷や割れが生じたりするおそれがあります。
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1.車両の電源をONにして、そのあとOFFにします
2.車両の電源をOFFにしてから30秒以内に、ワイバースイッチを「MIST」の位置まで2回押し上げます
3.ワイパーが作動しサービスポジションで止まり、ワイパーアームを立てることができます
4.テールラン4.ワイパーアームが下りていることを確認してからワイパーを初期位置に戻します。ワイパーを下すときはワイパーアームに手を添えながらゆっくりと戻してください。プ(尾灯)とライセンスランプの確認
※ワイパーアームを下ろさずに戻すとワイパーブレードやワイパーアームが損傷したり、フロントガラスに傷が生じるおそれがあります。
5.車両の電源をONにして、ワイパースイッチを「MIST」の位置まで1回押し上げると初期位置に戻ります
雪が多く降る寒い地域などでは、冬にワイパーアームを立てていることがあります。
これは、雪が積もったときにワイパーを作動させようとしても雪の重さによってワイパーが動かずにモーターが過熱してしまうこと、ワイパーのゴムがガラスに凍り付いてちぎれてしまうことを防ぐ目的があります。雪の日はワイパーアームを立てておくといいでしょう。
ワイパーはフロントガラスやリアガラスの雨粒やほこりなどを拭き取り、ドライバーの視界を確保する大切なパーツです。
点検ポイントは、「ワイパーアームやブレードにガタつきがないか」と「ラバー部分に裂けや変形がないか」の2つです。ワイパーに異常があると雨天時の走行が大変危険になりますので、拭き取り状態が悪くなったら早めに交換しましょう。
車種によってワイパーの点検方法が異なりますので、必ず取扱説明書で確認してその指示に従って作業しましょう。不安な方は販売店に相談してください。
※画像下の > で進む
1.一部の車種はワイパーをサービスポジションに動かします
2.ワイパーアームを立て、ワイパーアームやワイパーブレードにガタつきなどがないかを確認します。ガタつきなどがある場合は販売店にご相談ください。
3.次にラバー部分を確認します。画像のようにラバー裂けや横から見たときにラバーが倒れてしまっている変形がある場合は交換時期です。
ワイパーのラバーの交換目安は、拭き取りが悪いと感じたときや、使用状況にもよりますが半年から1年が交換の目安です。しばらくクルマに乗っていないときは、フロントガラスとラバーのすき間に砂ぼこりが溜まっていることが多く、そのままワイパーを動かすとフロントガラスを傷つける恐れがあります。
乗車の際は、ワイパーを手でパタパタと動かし、砂ぼこりを振り払ってから乗ると、フロントガラスを傷つけることがないのでおすすめです。ガラス面が濡れていない状況でワイパーを作動させる際は、フロントガラスを傷つけないために、必ずウインドウウォッシャー液を噴霧してからワイパーを作動させてください。
今回は「カーライフを安心して楽しむためのセルフチェック~タイヤ、ランプ、ワイパー編~」について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。タイヤやワイパーなど自分でも簡単にチェックできるものがあります。特にタイヤについては、季節や天候によってコンディションが異なりますので、定期的にチェックすることをおすすめします。
日頃からこまめに点検をして、安心安全なドライブをお楽しみください。
関西マツダ 千里店
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