Vol2では、MAZDA MX-30のチーフデザイナー、松田陽一がデザインコンセプトについて語ります。
まずは、こちらの動画をご覧ください。
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Vol2では、MAZDA MX-30のチーフデザイナー、松田陽一がデザインコンセプトについて語ります。
まずは、こちらの動画をご覧ください。
初めてMX-30を見た時、皆様はどのような印象を持ちましたか?
「今までの魂動デザインとは少し違う」と感じた方も多いのではないでしょうか?
MX-30のデザインコンセプトは、「ヒューマンモダン」。
このコンセプトには一体どのような想いが込められているのでしょうか。
「MX-30の開発にあたって与えられたミッション、それは『マツダ独自の新しい価値を創造すること』です。
そのためには、魂動デザインの表現の幅をさらに広げる必要があると考えました。すなわち、『魂動』の新たな可能性への挑戦です。」
※MX-30チーフデザイナー 松田陽一
「そこでデザイナーに課されたのは、2つのテーマ。
『魂動デザインに共通するシグネチャーウィング※と五角形のフロントグリル、そしてボディのリフレクション(反射)による光の移ろいは、あえて使わないこと』
『その上で、マツダらしさを表現すること』
それは、まるで禅問答とも思える難題でした」
※CX-30
※MX-30
「開発当初、新しい価値を探し求めて、主査や開発メンバーと共に、世界にイノベーションを起こそうとしている若者たちに会いました。
はじめ、彼らは高度なテクノロジーに囲まれた生活をしていると想像していたのですが、実際に家や仕事場を訪れると、必要以上に物を持たない生活をしていたり、昔から持っているものを大切に使っていたりなど、肩ひじを張らない生活をしていました。
※シリコンバレーにて話を聞く様子
私は、そんな彼らの『自然体』な姿を見て、時代は変化しても、人が日々求める気持ちよさや大切にしたいことは大きく変わらないのではないかと思いました。
だからこそ、マツダの電動化をリードするクルマでありながらも「ハイテク」ではなく「ヒューマン」なデザインの方向性にしたいと思ったのです。
そこで、人の手が生み出す美しいカタチと造り込みを大切にしながら、これからの価値観の変化にも応えられる、新しい表現の可能性を提案する『ヒューマンモダン』をデザインコンセプトとしました」
「コンセプトを形にするにあたり、まず、デザインのメンバーは一切の制約を取り払い、自由なデザインスケッチを描きました。
中には、これまでの魂動デザインの開発であれば絶対に描かない、描くことすら頭によぎらないような変わり種もありました。
デザインを描き、検討し、修正し、そしてまた描く。そうして重ねていったデザインスケッチは、長い開発期間の中でかつてない膨大な枚数に及びました。
※テーマ確定のキーとなったスケッチの一部
デザイン開発の中ではクレイモデル※ を作り試行錯誤を繰り返しますが、その制作数、検討回数も通常の何倍もの時間がかかりました」
そのモチベーションの原動力はどこからきていたのでしょうか?
それは、アメリカのシリコンバレーでの取材で耳にした、ある若者の一言が大きいと、松田は語ります。
「『クルマに乗る時間自体がもったいない。価値を感じない。移動中に他のことができるので、バスを使う方がいい』と、クリエイティブな人ほどクルマから離れていく現実を目の当たりにしました。
『こんな時代だからこそ、自動車メーカーである自分たちが、もう一度クルマに乗る価値を創造的で意味のあるものにしなければいけない』と改めてその想いを強く胸に刻み込みました。
膨大な検討を経て、ようやく最終形に通じる『ストレートに塊を印象付けるエクステリアと、開放感に包まれるようなインテリアデザイン』の表現へと到達したのです」
「MX-30のエクステリアは、大胆な塊そのものが持つ美しさを際立たせるため、シンプルな立体構成にこだわりました。
フロントは、シンプルさの中に、頼りがいと親しみやすさを感じさせるデザインにし、練り込まれた強い立体とランプ周辺の彫りの深さとが相まって、生命感のあるフロントデザインを実現しています。
このような新しいアプローチにより、魂動デザインの新しい可能性を体現しています」
「このクルマとともにある生活を通して、自然体な自分を発見できる。
大きな時代の変換点においても、MX-30がそんなクルマの新たな価値に気付かせてくれるような存在でありたいと思っています」
いかがでしたか?
チーフデザイナーの魂動デザインの新たな可能性への挑戦とその熱意を感じていただければ幸いです。