- 2020年に60周年を迎えたマツダ初の4人乗り乗用車、R360クーペ
- 2020年に60周年を迎えたマツダ初の4人乗り乗用車、R360クーペ
マツダほどドライバーを虜にする独自の魅力に溢れ、クルマやドライビングに対する真摯な情熱をかき立てる自動車メーカーは、世界的に稀有な存在ではないだろうか。生誕100周年を記念して、世界中のマツダ・オーナー、コレクター、従業員やファンに対し、「あなたにとってマツダとは?」という問いを投げかけた。
オランダ人ジャーナリスト、Women’s World Car of the Year 審査員 オディール・メニンク
オランダ人ジャーナリスト、Women’s World Car of the Year 審査員 オディール・メニンク
ロードスターは実質本位で、余分なものを提供しない。そしてドライバーの何たるかを心底理解していると思います。マツダのクルマに乗ると、運転を愛する私のような人のためのクルマだと直感するんです。
私にはクルマのレストアをしている兄弟がいるのですが、愛車のMX-5の面倒を見てくれているの。MX-5の車内を見るたびに、エンジニアがエンジニアのために作ったクルマだということが分かるから彼は嬉しそうな顔をするの。
Women’s World Car of the Year という女性の視点を反映した国際的な自動車賞の審査員を務めていますが、今年の最高賞はMAZDA3でした。
MAZDA3はとてもバランスの良いクルマだと思いますね。シンプルなラインと大胆な外観が上手く組み合わされていますし、パワートレインや安全装備も良く考えられています。何よりも運転していて楽しい!値段を上回る価値や楽しさを提供してくれると感じています。100年という長い年月の間、存続する自動車ブランドは数あるが、マツダは進化し続けていると思います。
仕事を通じて多くのマツダ車と出会ったオディール。すっかりマツダの魅力にはまった彼女の愛車は、「バットモービル 」という愛称のブラックの第4世代MX-5(ロードスター)
オーストラリア在住自動車ファン、R360を含む計29台のマツダ車 ・オーナー ダニー・アーバイン
その時代、R360と同じサイズのほとんどのクルマは2ストロークエンジンを採用していましたが、マツダは4ストロークエンジンを開発。そのおかげで、R360は競合他社よりも静粛性が高いクルマでした。
製造という点でも、マツダは軽量素材の利用を進めました。現在のSKYACTIV テクノロジーにもそのアプローチが表れていると思いますね。
R360のエンジンは356cc、車体の軽量化が性能を高める唯一の方法でした。多くの競合他社が鋳鉄製のエンジンを製造していましたが、マツダはアルミを採用。リアガラスもプラスチック製でした。R360は大成功を収め、クラストップのモデルとなりました。
オートマチックトランスミッションを発売したことで、マツダは当時の軽自動車規格車にオートマチックトランスミッションを採用した初の自動車メーカーとなりました。
私は現在、計29台のマツダ車をコレクションとして所有しています。内、軽は5台、残りはほとんどがロータリーです。
マツダを好きになったきっかけは、ロータリー・エンジンでした。今はマツダのデザイン・アプローチに惚れ込んでいます。全てのモデルに共通のDNAが埋め込まれている、マツダの一貫性と揺るぎない意思を尊敬しています。
米国のロータリー・エンジン・フェスティバル「セブンストック」運営関係者でカリフォルニア州在住のRX-7ファン ルイス&サラ・チャイデス
1980年製RX-7は購入してからちょうど1年、完全にオリジナルに近い完璧な状態にしておきたいんです。息子のエリオットには、このクルマと一緒に成長して欲しい。このクルマの歴史を息子とも共有できれば、きっと大人になった時に貴重な思い出になると思っています。
このクルマを持っていたのはリンダさんという女性で、驚くほど高額なオファーをたくさん受けていたそうです。でもクルマを改造されたり、ドラッグレースに参加するような人には譲りたくなかった。
彼女に「是非このクルマを売って欲しい」と連絡したんです。そうしたら「これは私が大学生の時に乗っていたクルマです。あなたなら大事にしてくれそうだと思いました」という返信が来ました。だから現物を見ずに買ったんです。彼女を信用していたので、すぐに銀行に行ってお金を振り込みましたよ!
今年のセブンストックにリンダさんを招待したんです。自分が乗っていたクルマがオリジナルの状態で、大事にされているのを見るのをすごく楽しみにしてくれています。
RX-7というクルマにより、マツダは他の自動車メーカーとは一線を画したメーカーだと思いますね。マツダは絶対に諦めないというスピリットを持つ企業、今は新たなデザインを通じて革新し続けています。
そんなマツダは常に自分に正直なメーカーで、RX-7はスポーティ で時代を超えて愛されるデザインが施されています。きびきびしたパフォーマンスもRX-7独自のものだと感じています。
U.S. News Best Cars のエグゼキュティブ・エディター、ジェイミー・ページ・ディートンはマツダ車について、「マツダのクルマはスポーティな性能でドライバーの心を躍らせると同時に、美しく、高級感のあるインテリアに包まれる。」とコメント。
「RX-VISION GT3 CONCEPT」は、2015年10月の東京モーターショーで発表したコンセプトカー「MAZDA RX-VISION」をベースにFIA GT3レースカーの車両規則に準拠して改造することを想定した、マツダの最新のバーチャルレースカーです。
詳細は公式ブログよりご覧ください。
https://mzd.bz/20200522_GTS_blog
また、マツダ創立100周年とRX-VISION GT3 CONCEPTのリリースを記念し、2つのスペシャルイベントを開催しました。
イベント詳細はこちらをご覧ください。
実際に感性工学をマツダの哲学の礎として位置付けたのはマツダの元社長、山本健一だった。山本がマツダの社長に就任したのは1984年。当時はコンピューターが普及し、人々の生活のあらゆる側面に浸透している時代であり、自動車業界も無論例外ではなかった。
しかし慎重な性格の山本は、このような技術の進歩がドライバーの運転から得られる楽しい体験を削ぐべきものではないと主張していた。
1980年代には従来に比べて自動車を所有する家庭が急速に増えていった。多くの自動車メーカーは幅広く市場にアピールできるクルマを開発していた。そんな中で山本は、大衆受けを犠牲にしてでも、クルマには個性とキャラクターを与えることが大事だと考えた。
そして山本は従来の感性工学からインスピレーションを得て、「自動車文化論」を提唱した。彼は「5感を通して引き起こされる心理的な行動原理であり、クルマとはドライバーのみならず、乗員全ての想像力をも魅了しなければならない」と語った。
これによってマツダのエンジニア達は「マツダにしかできないこととは何か?」を考えるようになった。
その答えは間もなく導き出された。マツダはライトウェイトスポーツカー(コードネーム:プロジェクト5)の開発を開始したのだ。当時の市場の状況を考えると実に大胆な行動だった。このプロジェクトを当時リードしていたのは1961年からクルマの基本設計一筋で活躍していた平井 敏彦。後にマツダ ロードスターとなるクルマの開発は進行したが、生産に入る前に多数のキャンセルが入るなど、いくつかの問題を抱えていた。
マツダ ロードスターの主要コンセプトは「人馬一体」。
クルマをドライバーの身体の延長とみなす感性工学に基づく開発哲学であり、今日もマツダ車の特性として引き継がれている。平井と彼のチームはフロントエンジン後輪駆動型のプロトタイプ車を運転している時にドライバーが感じる感情と感覚的な体験を研究し、クルマとの「一体感」、「運転性」、「ダイレクトさ」の値を特定していった。マニュアルトランスミッションの動作からブレーキがかかった状態でのクルマの挙動に至るまで、ロードスターのあらゆる側面でこれらの感覚を作り込んでいった。
開発段階で次々と新たな挑戦が沸き上がり、それを乗り越えていった平井と彼のチームは最後まで感性工学と人間中心の開発設計にこだわり抜いた。そして1989年、最初のマツダ ロードスターが広島の生産ラインからロールオフされた。
そこから先は、伝説の始まりである。
そんなことを念頭に起きながら、どんな目的でクルマを使うのかをトークを通じて引き出していく。話をするより1人でじっくりクルマを見たいという人もいるが、そんなときは、その人の目の動きをよく観察して、何に関心があるのかを探ることもある。
「この仕事で最もやりがいを感じるのは、お客さまの悩んでいらっしゃるポイントを聞き、そのお悩みを解消できたとき。だから、どんなお悩みにも応えられるよう日々勉強を重ねています。店舗内での勉強会で、『お客さまからこういう質問があったんだけどどうしてる?』とか『この機能ってこういう使い方ができるよね』というような情報を交換するのはもちろん、休日は他社の販売店を巡って実際にクルマに乗り、マツダ車との違いを自分で体感してきたりしています」
接客の仕事を選んだのは「実家が飲食店で、日常に接客があった」から。「実は近くにマツダの販売店があり、そこの社員の方がよく店に来てくれていたんです。明るい店長さんを中心に、皆さんいつもとても楽しそうで、クルマという分野での接客もいいなと思いました。また、その販売店の皆さんも男性ばかりでしたが、クルマの営業では女性はまだまだ少数派。だからこそ、自分にしかできない、いい仕事ができるのではないかとも考えたのです」
現在在籍する店舗でも、6名の営業スタッフのうち女性は守屋さん1人。店舗を訪れる夫婦やカップルに対しては、とくに女性目線で心配ごとに気づき、自然と解決できるトークが強みだ。一方で、クルマ好きを唸らせる知識の習得にも余念がない。「個人的にはSUVが好きなんですけど、その他の車種についても、どんなことを聞かれても応えられるようにとにかく勉強します。たとえばMAZDA3については、通勤中にメーカーのサイトを隅々までチェックして情報を集め、先輩スタッフにもポイントを教えてもらったほか、クルマ雑誌を買い、そこでのコメントや紹介されている裏話も全部頭に入れました。今ならどんなことを聞かれてもお答えできると思いますよ!」
個人的に最近ハマっているのは自然観賞。豊かな緑を求めてクルマで出かけ、自然の中を歩く道のりが最高のリフレッシュになる。その道中、高速道路で眺める助手席からの風景も大好きだ。「そんな時間には音楽も欠かせませんね。今どきの洋楽、邦楽なら何でも聴きますが、実は昭和の歌謡曲も大好きで、そういう曲が入ったプレイリストをかけたりしています。マツダ車は本当に音がよくて、車内で音楽を聞くのにもいいのが個人的にもお気に入り。お客さまにもおすすめしたくなるポイントですね」
MAZDA3のデザインは、「Car as Art(アートとしてのクルマ)」というマツダデザインの哲学を追求し、世界で高い評価を受けている「魂動デザイン」をさらに深化させています。
日本の美意識に基づく「引き算の美学」でクルマのフォルムから不要な要素を削ぎ落し、滑らかなボディの面を走る繊細な光の移ろいによって豊かな生命感を表現する、独自の造形を創り出しました。そのうえで、ハッチバックではエモーショナルさを、セダンではエレガンスさを追求し、MAZDA3というひとつのネームプレートのもと、まったく異なる2つの個性をつくり上げています。
この度、2020年「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞されましたKIA TELLURIDEに心から敬意を表します。また、先日のTOP3選出のお知らせではあたたかいコメントをいただき、ありがとうございました。これからも応援よろしくお願いいたします。
オフィシャルブログを更新しておりますので、ぜひご覧ください。