提案した位置にスピーカーを取り付けるにはコンポーネントの移動が必要となり、
クルマの組み立て工程にも変更が生じた。
しかし若松のイノベーションは、MAZDA3のデザインや製造の全ての側面に影響を及ぼした。理想を追求するために、若松は半年かけて手製のプロトタイプを制作、関連部門の説得を試みた。最終的に、最高の音響体験を提供したいという若松の熱意が周囲を動かした。
MAZDA3に標準装備されるオーディオシステムは8スピーカー、Bose サウンドシステムは12スピーカーにBoseと共創したBassMatchテクノロジーを搭載、より深みや臨場感が高まった音響を楽しむことができる。
若松にとって、新たなオーディオシステムは、最も高価なクルマに搭載されるオーディオに匹敵するといっても過言ではない。彼の徹底的なこだわりにより、工場から出荷される各車両のオーディオシステムは、インテリアで使われている素材に応じて個別にチューニングされる。革と布、トリムの素材によって音の反響が異なるからだ。
しかし若松のイノベーションは、MAZDA3のデザインや製造の全ての側面に影響を及ぼした。理想を追求するために、若松は半年かけて手製のプロトタイプを制作、関連部門の説得を試みた。最終的に、最高の音響体験を提供したいという若松の熱意が周囲を動かした。
MAZDA3に標準装備されるオーディオシステムは8スピーカー、Bose サウンドシステムは12スピーカーにBoseと共創したBassMatchテクノロジーを搭載、より深みや臨場感が高まった音響を楽しむことができる。
若松にとって、新たなオーディオシステムは、最も高価なクルマに搭載されるオーディオに匹敵するといっても過言ではない。彼の徹底的なこだわりにより、工場から出荷される各車両のオーディオシステムは、インテリアで使われている素材に応じて個別にチューニングされる。革と布、トリムの素材によって音の反響が異なるからだ。
MAZDA3では新たに搭載されるリスニングポジション選択により、
乗員数に応じてオーディオシステムを最適化することができる。
「我々が目指しているのは、音楽の情報を正確にお客様に届けること。コンサートホールで録音された音源なら、コンサートホールが具体的にイメージできること。コンサートホールの音源を合成しようとすると、新たな音を足すことになる。結果として、オリジナルとは異なった印象を与えてしまうことになります。音源を正確に再現できれば、どのジャンルの音楽をかけても音が室内空間を満たすことになるんです」
若松のこだわりが実現されれば、車内には豊かで広がりがあり、聞き手が没入できる音が響き渡る。彼のこだわりを確かめる唯一の方法はMAZDA3 に乗り、エンジンをスタートして音楽をかけることだ。
開発用プレイリストについて
マツダのオーディオシステムのチューニング用に、若松は20曲以上の様々なジャンルを網羅したプレイリストを作成した。1 曲まるごと聴く場合もあれば、フレーズやボーカルのみの場合もある。リストは企業秘密だと言い張る若松に粘り強く交渉し、何とか内容の一部を教えてもらった。アーティストにはイーグルス、エリック・クラプトン、マライア・キャリー、そして宇多田ヒカルが含まれている。