風景の一部としてのクルマ

建物が街の表情を作るのであれば、街を行き来するクルマも同じ。

思い出すのは、東京ミッドタウンにさまざまなジャンルの「デザイン」が展示される『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH』を覗いたとき、展示されたCX-30を前にマツダのデザイナーが説いていた言葉。

それは、「クルマは風景の一部であり、それをデザインする者には街の風景に対する責任がある」という言葉だ。

   

歴史の上に築かれた確固たるカルチャーを持ち、アートやデザインに満ちた六本木を背景に走るなら、やはり表情に奥行きのあるクルマであってほしい。

「ボディへの光の映り込みに心を砕いてデザインしている」と紹介されていたあのCX-30なら、走っているボディの上をS字を描くように流れていく風景がきっと映えるはずだ。

計算しつくされたモダンな建築物の前でも、突如目の前に開ける庭園の緑の下でも、それぞれに味わいのある表情を見せてくれるだろう。

   

とりわけ見てみたいのは、クリスマスの季節、約70万灯のLEDに彩られるけやき坂通りの風景。きらめくイルミネーションをボディに浴びながらするすると坂を下るクルマは、幻想的な光の風景をさらに印象深いものにしてくれるはずだ。

六本木×マツダ=デザインへのこだわり

東京ミッドタウンで開催されている『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH』は、文化を形成するもの全てをデザインとして捉え、それらを通して日常生活を豊かにすることを提案するイベント。国内外のさまざまなデザインが集結し、その魅力や可能性を身近に体感することができる。

マツダは2007年から毎年出展しているが、2019年は、CX-30の周りにスクリーンを立てて映像を流し、マツダのデザインコンセプトである「光の移ろい」を鑑賞できるインスタレーションを展示。

ボディの美しい曲面に反射する光の動きはまさに映像作品のようで、デザイン作品としてのCX-30の完成度を感じる機会となっていた。

CX-30についてさらに詳しく

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