比類なき取り組み

アワガミのイノベーションを代表する取り組みとして、A-WALLが挙げられる。機械や手漉き、有機を含む和紙のインテリア用壁紙類で、アート用インクジェット印刷にも対応する世界初の和紙コレクションだ。

アートやデザインの世界では、アワガミは和紙の代名詞となっている。顧客名簿には建築家、インテリア・デザイナー、アート保全活動に従事する学芸員、高級ブランド、そしてフランク・ステラやリチャード・サラなどのアーティストが名を連ねる。

さらには毎年国内外からアーティストを募集、招聘し、アワガミの工房で紙を主体とした作品を自由に制作する機会を与える「アワガミ・アート・イン・レジデンス・プログラム」を実施している。

比類なき取り組み

   

比類なき取り組み

アワガミの製品開発担当ディレクター、クレイグ・アンセロウィッツ(Craig Anczelowitz)は「手漉きの和紙はアワガミの土台であり、これからも家族経営企業の根幹であり続けるでしょう。我々のファクトリーの伝統を守り、文化的な責任を果たすためにも、手漉き和紙製造を続けていかねばならないと思っています。美しい和紙を日々作り続けることは、本当に大変なこと。完璧な和紙を作るには、長い年月に渡る作業と繰り返しが必要です」と語る。

 

日本に来る前に、ニューヨークで紙を売る店を経営していたアンセロウィッツは、日本の伝統工芸である和紙の重要性や美しさを熟知していたのだろう。和紙を一言で表すとしたらと聞いたところ、彼は「和の魂を持つ日本古来の紙」と答えてくれた。

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マツダのペーパークラフト

2020年に入ってすぐに多くの国でロックダウンを余儀なくされたとき、マツダはクルマや運転を愛する多くの人々を元気にしたいという願いを込めてオリジナルのペーパークラフトを発表した。

広島の(株)みづま工房のデザイナー、宮本 栄次(みやもと えいじ)がデザインしたペーパークラフトは、こちらからダウンロードできる。

 

ペーパークラフトをデザインするにあたり、宮本はまずマツダ車のイメージを研究、街で走っているマツダ車の写真も撮った。彫刻を勉強し、造形のプロフェッショナルである宮本は、次に粘土で模型を作成した。小さなクレイモデルを紙で包み、立体にしていくことを重視した。最終稿が出来上がるまでには、20以上の原稿が作成された。

マツダのペーパークラフト

   

マツダのペーパークラフト

「MAZDA3のリアが一番難しかったですね。フォルムが本当に美しいクルマなので、すべてのディテールを完璧に捉えたかった。そこでマツダのデザイナーの畠山 義弘(はたけやま よしひろ)さんに相談して、もっと構造をシンプルにするという助言をいただき、何とか完成しました。」

   

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