マツダの社名の由来をご存じだろうか。
マツダに関する用語を改めて振り返ってみたい。

目次

移ろい / 諧調 / 感性 / 魂動 / 人馬一体 / 反り /  / 匠塗り / 
走る歓び / 破調 /  / マツダ / 結ぶ / もったいない / モノ造り / 余白

移ろい

移ろいとは、季節の移り変わりに伴う自然光の変化。移ろいという表現を理解することで、マツダのデザイナーは光と影が生み出す陰影の感覚を研ぎ澄まし、生命感あふれるデザインのクルマを創造する。

   

諧調

諧調は調和を意味し、マツダのデザイナーによって取り入れられた考え方。諧調により、様々な素材と質感がお互いを補完し、調和を織りなす。「お客様には繊細で綿密な手仕事を感じて欲しい」とインテリアデザイナーの宇多川。細部へのこだわりにより、マツダは美しさが際立つ室内空間をつくり上げている。

諧調は調和を意味し、マツダのデザイナーによって取り入れられた考え方。諧調により、様々な素材と質感がお互いを補完し、調和を織りなす。「お客様には繊細で綿密な手仕事を感じて欲しい」とインテリアデザイナーの宇多川。細部へのこだわりにより、マツダは美しさが際立つ室内空間をつくり上げている。

   

感性

感性は、マツダ独自の心の動きを重視したアプローチである。言い換えれば、設計過程において人の感性に重きを置くことで、人と商品の関わりを生み出すこと。ドアの開閉やスイッチ類の操作など、人がクルマに触れるすべての接点は、マツダの感性工学によって磨かれている。

感性は、マツダ独自の心の動きを重視したアプローチである。言い換えれば、設計過程において人の感性に重きを置くことで、人と商品の関わりを生み出すこと。ドアの開閉やスイッチ類の操作など、人がクルマに触れるすべての接点は、マツダの感性工学によって磨かれている。

   

魂動(こどう)

魂動-SOUL of MOTIONは、マツダの造語であり、マツダのデザイン哲学である。デザインを統括する前田は、「クルマに命を与えるのがマツダのデザイン。マツダにとって、クルマは単なる移動手段ではないから」と言う。魂動デザインを通じて、マツダは魂を揺さぶる感情的な結びつきをクルマとドライバー間に作り出す。

   

人馬一体

馬と乗り手が心を通い合わせて走ることを表す「人馬一体」、マツダにとっては「ドライバーとクルマの一体感」を意味する。この言葉は、ロードスターの開発コンセプトとして使われたのだが、現在はすべてのモデルに適用されている。ドライバーとクルマの一体感が生まれれば、クルマはドライバーの意志通りに動き、より快適で安全なドライビングを楽しむことができる。

   

反り

反りは弓なりの状態を指すが、マツダでは均整の取れた曲線を作り上げる過程を意味する。日本の伝統的な建築に反映されている反りは、日本刀(写真下)の部位でもある。CX-30のようにクルマの側面に光が当たると、曲線が浮かび上がり、反りが見られる。光によって躍動感が生まれることから、反りはマツダの魂動デザインの重要な要素となっている。

反りは弓なりの状態を指すが、マツダでは均整の取れた曲線を作り上げる過程を意味する。日本の伝統的な建築に反映されている反りは、日本刀(写真下)の部位でもある。CX-30のようにクルマの側面に光が当たると、曲線が浮かび上がり、反りが見られる。光によって躍動感が生まれることから、反りはマツダの魂動デザインの重要な要素となっている。

   

匠(たくみ)

匠とは、熟練した職人を意味する。クルマの設計や製造に携わっているマツダの匠たちは、長い年月をかけて自らの技術に磨きをかけている。匠はファブリック、クレイ、金属素材などそれぞれが専門領域を持ち、次世代の担い手を育成して経験や技を引き継いでいる。クルマの完成度を極めるという使命を果たすために、匠たちは一切の妥協を許さない。

   

匠塗り

ロボットに熟練の匠による手塗りの技を真似することはできるだろうか?この問いに対する解として、マツダは「匠塗り」と呼ばれるコンピューター制御の塗装技術を開発した。魂動デザインを際立たせるソウルレッドクリスタルメタリックに代表されるマツダの革新的なボディカラーを実現するためには、塗装を完璧に仕上げることが不可欠だ。

マツダの塗装技術についてさらに詳しく

走る歓び

マツダの魂を端的に表す言葉。英語では「celebrate driving」と訳されている。コンパクトカーからスポーツカーまで、マツダはすべてのクルマで「走る歓び」をドライバーに提供する。マツダにとって、クルマは単なる移動手段ではない。マツダのクルマには、お客様に「クルマを通じて豊かな人生を過ごして欲しい」という願いが込められている。

   

破調

破調はリズムの乱れを意味し、落ち着きと高揚感のある室内空間をつくるためにマツダのデザイナーが使うテクニック。インテリアデザインを担当する宇多川は「破調は心地よい乱れをもたらします」と語る。光の変化に呼応する素材を注意深く選ぶことで、マツダは破調を取り入れた、気持ちを豊かにする室内空間を実現している。

破調はリズムの乱れを意味し、落ち着きと高揚感のある室内空間をつくるためにマツダのデザイナーが使うテクニック。インテリアデザインを担当する宇多川は「破調は心地よい乱れをもたらします」と語る。光の変化に呼応する素材を注意深く選ぶことで、マツダは破調を取り入れた、気持ちを豊かにする室内空間を実現している。

   

間とは余白を意味し、「音楽を形成する音符間の静寂」とも説明される。ミニマリストな美的感覚というよりは、空虚に哲学的な意味をもたらすもの。日本の伝統的な家屋では、シャープな線と意図的に配置されたオブジェの組み合わせによって、間が強調されている。間からインスピレーションを受けたマツダのデザイナーは、心がととのう穏やかな室内空間を実現した。

間とは余白を意味し、「音楽を形成する音符間の静寂」とも説明される。ミニマリストな美的感覚というよりは、空虚に哲学的な意味をもたらすもの。日本の伝統的な家屋では、シャープな線と意図的に配置されたオブジェの組み合わせによって、間が強調されている。間からインスピレーションを受けたマツダのデザイナーは、心がととのう穏やかな室内空間を実現した。

   

マツダ

1984年、東洋工業株式会社はマツダ株式会社に社名を変更。東洋工業時代、“マツダ”はブランド名という位置付けだった。マツダという名称は、東洋工業初の量産車となった三輪トラック「マツダ号」から取られたもの。三輪トラックの名称は創業者である松田重次郎に由来し、英語表記は、ゾロアスター教の最高神で調和、知性と叡智を司るAhura Mazda(アフラ・マズダー)にちなんだものだ。東洋工業の幹部たちにより、アフラ・マズダーは自動車文明と文化の興隆の象徴と解釈された。

1984年、東洋工業株式会社はマツダ株式会社に社名を変更。東洋工業時代、“マツダ”はブランド名という位置付けだった。マツダという名称は、東洋工業初の量産車となった三輪トラック「マツダ号」から取られたもの。三輪トラックの名称は創業者である松田重次郎に由来し、英語表記は、ゾロアスター教の最高神で調和、知性と叡智を司るAhura Mazda(アフラ・マズダー)にちなんだものだ。東洋工業の幹部たちにより、アフラ・マズダーは自動車文明と文化の興隆の象徴と解釈された。

   

結ぶ

マツダでは哲学的な意味を持つ「結ぶ」という言葉は、強い結びつきを作ることを意味する。古代から伝わる日本の結び方に着想を得て、CX-60のインテリアにはかけ縫いをモチーフとしたステッチをあしらっている。

マツダでは哲学的な意味を持つ「結ぶ」という言葉は、強い結びつきを作ることを意味する。古代から伝わる日本の結び方に着想を得て、CX-60のインテリアにはかけ縫いをモチーフとしたステッチをあしらっている。

   

もったいない

もったいないという言葉は、威厳や重々しさを意味する仏教用語の「勿体/物体」に、否定を意味する「ない」が合わさったもの。つまり、「物を粗末にしてはいけない」という意味だ。マツダはもったいないの精神を尊重し、工場での再生エネルギーの利用、プラスチックの再利用、MX-30のインテリアデザインにサステナブルな素材であるコルクを採用するなど、資源の保全・リサイクルに取り組んでいる。

もったいないという言葉は、威厳や重々しさを意味する仏教用語の「勿体/物体」に、否定を意味する「ない」が合わさったもの。つまり、「物を粗末にしてはいけない」という意味だ。マツダはもったいないの精神を尊重し、工場での再生エネルギーの利用、プラスチックの再利用、MX-30のインテリアデザインにサステナブルな素材であるコルクを採用するなど、資源の保全・リサイクルに取り組んでいる。

   

モノ造り

マツダにとって、クルマづくりはまさにアートである。モノ造りの意味には、商品の企画・設計・開発・生産などの実践的な側面とイノベーションを追求する情熱、誇り、スキルが含まれている。マツダでは製造工程に入る前、人の手を使ったモノ造りが車両開発の重要なステージとなっている。具体的には、熟練のクレイモデラーが自らの手で実寸大のクレイモデルを造り、その後デジタルデータ化される。デザインを統括する前田は「心を込めて、真摯に人の手で造られたフォルムには、魂が宿ると信じています」と語る。

   

余白

デザインには足し算と引き算の両方が必要だ。余白とは「引き算の美学」であり、日本の伝統美術に加え、マツダのクルマに採用されている技法。インテリアデザイナーの宇多川は「マツダでは、空間を美しく見せることが重視されています」と語る。マツダ車の美しいエクステリア、そしてリラックスできるインテリアからは、余白がその役割をしっかりと果たしていることが見て取れる。

デザインには足し算と引き算の両方が必要だ。余白とは「引き算の美学」であり、日本の伝統美術に加え、マツダのクルマに採用されている技法。インテリアデザイナーの宇多川は「マツダでは、空間を美しく見せることが重視されています」と語る。マツダ車の美しいエクステリア、そしてリラックスできるインテリアからは、余白がその役割をしっかりと果たしていることが見て取れる。

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