ワインディングロードとグルメが楽しめる奄美大島。
そこには、別世界が我々を待ち受けていた。

Words Ed Cooper / Images Irwin Wong

和室に通され、食事をしていると、地元の男性が笑顔で話しかけてきた。
「ウニにも良いウニ、悪いウニがあるんだよ」。
ひっそりと佇む小さな食堂で、この男性は畳に座り、地元で採れた新鮮な刺身をつまんでいる。突然の出来事で少し驚いたが、彼の言ったことは多分、正しいのだろう。

 

奄美大島の人々は、島の豊かな食文化と非常に近しい関係にある。奄美大島の真髄は、島の郷土料理や酒を通じて味わうことができるのだ。
今回の旅では、心と身体を温めてくれる鶏飯、地元の焼酎や手作りジェラートなど、島の食文化を探求しようと思う。東シナ海に浮かぶこの小さな島では、魅力的な食を堪能できるはずだ。

この旅の相棒には、まばゆいソウルレッドクリスタルメタリックのMAZDA CX-5を選んだ。光を受けて美しく煌めくエクステリア、AWD、そして力強さを兼ね備えたCX-5は、今回の旅にぴったりだ。いざクルマに乗り込み、島の曲がりくねった道を走ると、気分が高まった。ギアシフトも滑らかだ。地平線上に広がる緑豊かな山々の間から、青々としたマングローブ原生林、そして透明な海に面した白い砂浜がちらりと見えた。

 

このような美しい風景は、島の至るところで楽しむことができる。CX-5でずっと走っていたかったが、旅の目的を思い出した。

まずは奄美大島の郷土料理、鶏飯にチャレンジする。鶏飯とはほぐした鶏肉、鶏ガラスープ、白米、生姜、細ねぎ、椎茸、海藻という7つの食材を使った料理だ。色々な食べ方があり、好みに合わせて味付けを調整できる。伝統的な食べ方は、これらの材料をお椀に盛り、鶏ガラスープをたっぷりとかける。塩気が強いがこってりし過ぎない味わいで、友人などとのカジュアルな食事にぴったりだ。

まずは奄美大島の郷土料理、鶏飯にチャレンジする。鶏飯とはほぐした鶏肉、鶏ガラスープ、白米、生姜、細ねぎ、椎茸、海藻という7つの食材を使った料理だ。色々な食べ方があり、好みに合わせて味付けを調整できる。伝統的な食べ方は、これらの材料をお椀に盛り、鶏ガラスープをたっぷりとかける。塩気が強いがこってりし過ぎない味わいで、友人などとのカジュアルな食事にぴったりだ。

   

地元の有名店『けいはん ひさ倉』の店主は「鶏飯のような料理はあまりないですよね。皆さん、鶏飯は大好きですよ」と語る。彼は店で出す料理に、地元で採れた乾燥小ミカンをよく使っているそうだ。鶏飯は、文化的にも重要な役割を果たす料理だと店主は言う。
「子どもたちは鶏飯を食べることで、地元の食材や文化を学ぶことができると思います」。

地元の有名店『けいはん ひさ倉』の店主は「鶏飯のような料理はあまりないですよね。皆さん、鶏飯は大好きですよ」と語る。彼は店で出す料理に、地元で採れた乾燥小ミカンをよく使っているそうだ。鶏飯は、文化的にも重要な役割を果たす料理だと店主は言う。
「子どもたちは鶏飯を食べることで、地元の食材や文化を学ぶことができると思います」。

地元との文化的なつながりは島中で見られる。ガイドを務めてくださった方の話では、緑豊かな土地柄ゆえに、奄美大島では和食の基本、「さしすせそ」(砂糖、塩、酢、醤油、味噌)がすべて作られているそうだ。島の味噌やうどんに使われる小麦粉も、沖縄の南西諸島に自生するソテツの実を水につけてアク抜きし、乾燥させた後、臼でひいて作っている。CX-5で木々に覆われた丘を登っていくと、島のいたるところにソテツの木が生えていることに気づいた。

大阪で15年過ごした男性は、故郷の奄美大島にUターンした。クロダイが釣れる龍郷町(たつごちょう)にある釣りスポットが家族のお気に入りの場所だ。そこで釣れた魚を唐揚げにし、小さめの魚は醤油炒めにすると話してくれた。

大阪で15年過ごした男性は、故郷の奄美大島にUターンした。クロダイが釣れる龍郷町(たつごちょう)にある釣りスポットが家族のお気に入りの場所だ。そこで釣れた魚を唐揚げにし、小さめの魚は醤油炒めにすると話してくれた。

   

友人同士の二人は、『Tropica Amami』で販売されるジェラートやハーブティー用にバタフライピー(蝶豆)を摘んでいる。地元の人々が集うこの店は、色鮮やかで風味豊かなジェラートで有名だ。同店はさらに、環境保護やセラピーを通じて、良い社会変化を引き起こそうとしている。

友人同士の二人は、『Tropica Amami』で販売されるジェラートやハーブティー用にバタフライピー(蝶豆)を摘んでいる。地元の人々が集うこの店は、色鮮やかで風味豊かなジェラートで有名だ。同店はさらに、環境保護やセラピーを通じて、良い社会変化を引き起こそうとしている。

   

奄美大島の西側に位置する大浜海岸を夕暮れ時にのんびり歩いていると、ご夫婦の結婚式に遭遇した。ガジュマルの木の下で、奄美大島の伝統的な花嫁衣裳をまとった新婦は、自分の着物は母親から、そして新郎の着物は父親から受け継いだと教えてくれた。

奄美大島の西側に位置する大浜海岸を夕暮れ時にのんびり歩いていると、ご夫婦の結婚式に遭遇した。ガジュマルの木の下で、奄美大島の伝統的な花嫁衣裳をまとった新婦は、自分の着物は母親から、そして新郎の着物は父親から受け継いだと教えてくれた。

亜熱帯の島で気温が高くなると、さっぱりとした冷たいジェラートの誘惑には勝てない。CX-5に搭載されたナビゲーションシステムを頼りに、『Tropica Amami』を目指して走った。ドラゴンフルーツ、バタフライピー、レモングラスを栽培する農家に囲まれたこの店では、フルーツを50%使用したカラフルで素敵なジェラートが人気だ。

 

店主の田中さんは、モンブランのような栗の味わいを出すために種子島の安納芋を使ったスイートポテト、そしてバタフライピーを使ったペパーミントブレンドが新たに店のラインナップに加わったと説明してくれた。「牛乳と混ぜると、スイートポテトの味が本当に引き立つんですよ」と田中さんは言い、地元の食材はジェラートの味や見た目に欠かせないと熱く語る。今後は健康志向のお客様のために、ハーブや低糖のジェラートを計画しているそうだ。

 

「この島にはナチュラルでオーガニックの食品が溢れています。至るところで有機栽培が行われているんですよ!」

焼酎は、奄美大島の最も有名な輸出品の1つ。米麹と地元で採れたサトウキビを主な原材料とする、まろやかで豊かな味わいの透明な蒸留酒で、レモン果汁、氷、またはソーダと共に楽しむのが一般的だ。CX-5を駐車していると、ソウルレッドクリスタルメタリックのボディを見た地元の人々から「きれいですね」とお褒めの言葉をいただいた。名瀬中心部に近い弥生焼酎醸造所では、代表取締役の川崎洋之さんが待っていた。

醸造所の近くで栽培されたサトウキビで作られた焼酎は、嗜好品という役割に加え、真の食体験の一部となっている。世界各国への出荷を控え、積み上げられた焼酎の樽の間を歩きながら、川崎さんは「お酒は食事と一緒に楽しむことが大事だと思います。単体で楽しむだけではなく、是非料理と一緒に味わっていただきたいですね」と語った。

奄美大島での食文化を最も体現するのは、マングローブ茶屋で楽しめるマングローブ蟹だ。熱帯暴風雨の到来と共に雷が鳴りはじめる中、窓の外に広がるマングローブ原生林に雨が叩き付けられる様子を眺める。注文するのはマングローブ茶屋の名物、カニうどん。マングローブ蟹(モズクガニ)、海藻とカニの出し汁を使ったうどんで、これこそがまさに奄美大島の郷土料理だ。箸、蟹を切るためのハサミ、そして身を掻き出しやすいフォークが添えられて運ばれてきたカニうどんは、奄美大島での最後の食事にふさわしい一品だった。

快適なCX-5で空港に向かう途中、食堂で話しかけてきた地元の男性を思い出した。彼が伝えたくなるのも当然だろう。奄美大島で出会った全ての料理と酒は、最高の体験だったのだから。

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