鋼板を900℃以上まで加熱し、車体の骨格部品をつくるプレス成形技術「ホットスタンプ」。日本刀さながら、真っ赤に加熱した状態から急速に冷却する「焼入れ」で強度を高める、衝突安全性能にも大きく関わる技術です。マツダはこの冷却時間を、独自の直水冷技術で大幅に削減。安全性を高めながら軽量化も実現し、さらに生産効率まで飛躍的に向上させたボディづくりを可能にしています。
安心して乗るために
鋼板を900℃以上まで加熱し、車体の骨格部品をつくるプレス成形技術「ホットスタンプ」。日本刀さながら、真っ赤に加熱した状態から急速に冷却する「焼入れ」で強度を高める、衝突安全性能にも大きく関わる技術です。マツダはこの冷却時間を、独自の直水冷技術で大幅に削減。安全性を高めながら軽量化も実現し、さらに生産効率まで飛躍的に向上させたボディづくりを可能にしています。
2008年より本格的な導入検討が始まった「ホットスタンプ」。しかし当時、社内の車体づくりにおいて、熱処理技術は未知の領域。生産性の確保や強度の安定化など、実用化には多くの課題がありました。それでもマツダは、単なる高強度材への置き換えで終わらせず、より軽く、より強いボディへと進化させる道を選択。その特長を最大限に活かした、超高強度ボディの実現を目指しました。
超高強度ボディ実現のため、着目したのは冷却工程。金型を介して冷却する一般的な技術に対し、マツダは成形後のパネルに直接水をかける「直水冷技術」を採用。冷却時間を大幅に短縮するとともに、複雑な形状でも均一な強度を実現。さらに、熱いうちに切断することでレーザーカット工程も廃止し、生産性とコストを大幅に改善しながらCO2低減にも貢献する、独自の技術へと進化させました。
目に見えないボディの強さは、日々の運転に大きな安心をもたらします。通勤や買い物、家族や友人とのお出かけ、少し遠くまで足を伸ばす休日も。万が一のときに乗る人をしっかり守るための備えがあるから、いつもの道も、初めての道も、自然体で走っていける。マツダの「ホットスタンプ」は、そんな前向きな気持ちを支える技術です。