クルマの走りを支える、サスペンションなどの足まわり部品。その原料となる車体プレスの端材などを石炭コークスの燃焼熱で溶かし、部品ごとに求められる強度に合わせて溶鉄をつくる。それが「キュポラ溶解炉」です。合金をブレンドし、化学成分を調整しながら、適した強さに整えていく工程は、まさに走る歓びの第一歩。マツダのクルマづくりの思想、「人馬一体」を支える礎です。
走る歓びのために
クルマの走りを支える、サスペンションなどの足まわり部品。その原料となる車体プレスの端材などを石炭コークスの燃焼熱で溶かし、部品ごとに求められる強度に合わせて溶鉄をつくる。それが「キュポラ溶解炉」です。合金をブレンドし、化学成分を調整しながら、適した強さに整えていく工程は、まさに走る歓びの第一歩。マツダのクルマづくりの思想、「人馬一体」を支える礎です。
車体プレスの端材を溶かしてできた溶鉄は、温度や時間の経過によって性質が変化し続けます。だからこそ重要になるのが、人の判断。目指す品質を維持するため、技術者たちは溶鉄の状態を見極めながら、成分や温度を細かく管理しています。変わり続ける溶鉄を、常に安定した品質へと導く。そのコントロールこそが、キュポラ溶解炉を操る技術者たちの腕の見せどころです。
キュポラ溶解炉は、自動車産業の中で長年培われてきた技術です。一方で、石炭を燃料とするため、CO2排出量が多くなるという問題もあります。そこでマツダは、抽出後のコーヒー粉や自社発生の廃梱包材などを活用した、バイオマス燃料への置換にも挑戦。カーボンニュートラルを目指した循環スキームの構築を進めながら、素材に求められる品質との両立に取り組み続けています。
走りのクオリティに直結する、足まわりの部品づくり。だからこそ、そこで使用される素材の品質は、クルマの完成度を大きく左右します。溶鉄の状態を見極めながら、細やかな管理のもと、部品ごとに求められる素材へと整えていく。キュポラ溶解炉から生まれるその確かな品質が、思いどおりにクルマを操る、「人馬一体」の走りへつながっています。